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11月6日 サダム・フセイン死刑判決日英米のトップ記事。
ムスリムの人々がアメリカに対する報復を予告する記事も続々。
アメリカが日本にしてきたことと、同じことを他国にもやろうとしているという報道も続々。
そうだ、と言えばそうだし、そうでもないと言えば、そうでもない。
判っていることはムスリム社会とアメリカの争いは続く、ということ。
人類が増加して、自然環境が破壊されて、資源が枯渇して、地球が人類を賄い切れなくなって、食い扶持と土地の争いが起こって、自然破壊と大量殺戮が続いて、ただでさえ疲弊した地球が生産力をさらに弱めて、さらに食い扶持がなくなって、地球も人間も共倒れ・・・・それでも最後に残るのはウチの娘と息子ってことはあるわきゃない。
さて、これまでに緊急援助と開発援助に関わったことがあるけど、
やっていて判ったことは、援助活動しても地元国やその国民に必ずしも感謝されないばかりか、
「寝た子を起こす現象」を世界各地でばら撒いてしまった感を持ったこと。
こちらが良かれと思ってやったことでも、あちらにはあちらの都合があるので、余計なお節介になることもある。
それが人命救助であっても、そういうことはありうる。
もしかしたら、一人よがりなのかもな、と考えさせられることも少なくない。
他人のためじゃなくて、自己満足のためにボランティアやるヒトも多いよね。
結果的に他人のためになっている場合もあるけど、・・どうかね?
ボランティアってのは「自発的な行為」という意味しか持たない。
法律用語でも「任意行為者」、つまり「勝手にやったんでしょ、責任は自分で取りな」という意味。
よほど気持ちに余裕がないと出来ない行為であります。
そう、余裕のあるヒトたちがやることなのです。
でも、その心の余裕の作り方が上手だな、と思わされる国民がいます。
英国人です。
あんだけ貧しいのにボランティアかよ、と思わされる人たちもいます。
どこかの国のボランティアのように「俺もやってんだから、アンタもやれよ」という押し付けがましさは皆無です。
自らの力量をわきまえ、自分に出来ることをやっているので、嫌味がないし、無理もない。
教会で牧師の話を聞いて、「こうして困っている人たちがいます。救いの手を、助けを・・・」
ということで、具体的な活動に進むのです。
「私たちに出来ないことは、国際団体に・・・」と募金に参加しています。
殆どが年金生活者の貧しいご老体です。意見もご立派です。
「フセインがどんなに悪くても死刑にすべきではないわ。あのヒトには生きてもらって、もっと真実を語らせなければ本当の贖罪にはならないのよ」
「フセインが死刑になれば、新しい憎しみや、その死を利用する勢力が力をつけるだけだろう」
以上、15歳の娘が夜のミサで聞いてきた話から、でした。
11月4日 ニュースの選択メディアの威力は時として絶大であります。
とうとう大々的に出たか、というのはこの記事。
「2050年までに水産資源が枯渇する」というニュースです。
かつての日本の鯨缶詰の企業などは、鯨を止め、野球団を諦めるなど一躍早く新事業展開を始めていますが、
世界中に散らばる漁獲専門の会社はこれから死活問題になるのでしょう。
将来は個人的レベルでの釣魚制限なども出るかもしれません。
で、この記事、あるいはこの種の記事は日本のメディアでは一切触れられていません。
でした。
3日の夜半になってからちらほろ出てきましたので、少し納得しました。
呑気に「海鮮丼うまソー」などと言っておれなくなる事態を目前にして、人類は如何に対処するのでしょうか。
いろいろ考えると空恐ろしくなりますが、何でもパロッてしまう不届き者なので、
「青魚が無くなれば、キレ易い人間が増えて淘汰されるんではないか」
などと意味不明なことを言いたくなってしまいます。
ついでに思ったこと、
日本のメディアの不思議な点は、「海外でどのように報道されているか」と常に気にすること。
そのことは日本のガイジン記者クラブでよく話題になるそうです。
外交的な視点では大事なことですが、
なぜ野球選手のトレードについて「海外報道」を気にするのか? よく判りません。
あのD輔選手がもたらす経済効果を期待しているからでしょうか。
「海外」と言っても、注目しているのはアメリカのメディアだけで、
その高額さと新しいヒーローへの期待感と市場の高感度が注目の本当の理由でしょう。
BBCやUKグーグルで検索すると、マツザカケイコさんの名前がいくつか出てきました。
「愛の水中花」って知っている? かつては「吸い中華」などと文字ったものであります。
映画もお歌も見ていて、聞いていて恥ずかしくなるのは拙だけでしょうか。
かつて、松井H樹選手がNYヤンキーに入団したときは、
BBCワールドに1度だけ報道されました。その趣旨も高額さがポイントになっていました。
そのニュースはニュージーランドの大きなホテルロビーで見たのですが、
「ずいぶん高額だけど、この日本人は有名なのか?」
と周囲にいた数人の英系白人から聞かれました。
「フットボールやクリケット以外の報道をBBCがやるなんて珍しいな。もしかして、彼はクリケットもプレーするのか?」
「将来はベーブルースやジョー・ディマジオになるくらい、と言えばわかる?」
「なんだ、ビートルズの歌に出てくるのか。じゃあ、年寄りじゃないか。英語の上手い監督か?」
9月22日 有名のリスク?またまたBBC絡みなんですが、
昨日の記事のコメント欄にOdd Jobさんから頂いた内容は、たぶん日本では紹介されないのではないか、と思いますが、
我々在英者(どの国の人にとっても)にはけっこうショッキングなニュースでした。
「危険な状態だが安定している」
とは、かつてダイアナ妃が亡くなる直前にも聞いた表現です。
これは、ただ単に人工呼吸器で、生命だけが維持されている状況かもしれません。
「トップギア」という番組の中で、英国内最高記録(他紙には世界最速とも)に挑戦しようとしたサブ・プレゼンター、リチャード・ハモンドは、
録画中に時速300キロ近いスピードでクラッシュしたのです。
事故後も車は原型に近い状態をとどめて見えますが、生身の人間を庇い切れるものではなかったようです。
この「トップギア」、メイン・プレゼンターはリチャードではなく、ジェレミー・クラークソンという傲慢で鼻持ちならない人物です。情報の新鮮さと多彩さと軽快なテンポで車の魅力を紹介する人気番組です。でも、拙に言わせれば、奇をてらい過ぎ、企画が調子に乗りすぎ、カッコつけ過ぎで、散漫な印象の番組です。車を愛するのではなくて、車を限界まで使い切って、履き潰すような感覚の番組とも言えます。まあ、どちらも私見ですから異論はあるかもしれません。
各紙に寄せられた事故に関する読者の投稿を読むと、
「ああ、やっぱりね」という類のメッセージと、リチャードの回復を祈るものとが多いようです。
リチャード・ハモンドは他にもやや悪趣味な実験番組"Brainiac"でもプレゼンをしていたことがありましたが、最近はクラークソンの腰巾着になって、派手で「格好良く」「危険な」企画ばかりを追いかけていました。 でも、この番組を通して、そろそろ多方面でもメインプレゼンターとしての地位を確立し出すところまで辿り着いていたのではないか、という気も。
英紙ではDaily Mailが彼の容態を追うことにとても熱心で、
昨日は拙が観ただけでも、彼の記事は4回差し替えられました。
最新の見出し2つだけ紹介しましょう。
英国 15.00 「リチャードが生きられるか、どうか、私たちには何も判らない」 父談
英国 17.00 「脳に深刻な損傷がある」 医師談
我が子の生死を語らねばならないなんて、想像もしたくないことですが、リチャードの奥さんや子供達家族も心配です。
今回に限らず、あんなに危険な仕事をしていたのに、保険会社は求償に応えてくれるのかなあ。
因みに、拙の縁戚のプロ・サッカー選手オリバー・アレンは17歳のユース選手の頃に運転免許を取り、自らの運転で移動するようになりましたが、当時、彼の脚に掛った保険金は年に5000ポンド(約100万円)です。 20歳になる今はプレミアの選手ですから、もっと凄い金額になっている筈です。 英国の生保や傷害保険は日本と比べて、免責事項は多いですが、掛け金はかなり安いんですけどね。
今日は拙の応援でなく、リチャードの全快を祈って、彼を応援してやって下さい。
彼の出演番組は英語圏にお住まいの方なら必ず目にされている筈です。
8月11日 際限のない戦い今朝は朝の2時ごろからBreaking Newsが始まっていたそうです。
拙はほとんどテレビを見ませんし、夜はラジオも付けないので、いつもの寝る時刻である2時には就寝していました。
しかし、この時既に警察とテロリストたちは戦いの最中にあり、
各国公館の広報官はたたき起こされて、事件の行方を見守っていたことでしょう。
在英日本総領事館も以下のような生々しい「お知らせ」を邦人に送っています。
在留届けを出していても、届かない方々がいらっしゃると聞いているので、
ここでこうして転用しても何の問題もないと思います。
日本の皆さんもどうぞご覧下さい。
「キャンセル?遅延?なんでも良いから、飛行機を飛ばせ」
世界は正にどこでも戦争状態にあることが伝わるのではないでしょうか。
在ロンドン日本総領事館
2006年8月10日 航空機に対する爆弾テロ容疑事件について(8月10日11時現在)
本日(10日)、英国警視庁は、英国発米国行の航空機を飛行中に爆破しようというテロ計画を未然に防止した旨発表しました。
このテロ計画は、航空機に手荷物により爆発物を運び込むというものであり、これに伴い、当国のテロの脅威度は「severe(深刻)」から最高レベルの「critical(危険)」に変更されました。
この結果、英国内のすべての空港においては、最高度の警備体制が敷かれており、財布、パスポート、飛行中必要な薬、めがね(ケースは不可)、ベビーフード、鍵(電子式のものは不可)等必要不可欠な物を透明な袋に入れて持ち込む場合を除き、乗客の手荷物の持込が禁止されております。
ヒースロー空港当局者は、真に必要な者を除き、同空港を使用しないことを呼びかけています。いずれにせよ、フライトスケジュールの大幅な遅れやキャンセルの可能性がありますので、当面の間、航空機を利用する予定の方は空港に向かう前に搭乗便の航空会社に確認して下さい。
また、ロンドンのヒースロー空港は、既に同空港に向かって飛行中の便を除き、着陸を認めない措置を執っております。
なお、当地日本航空及び全日空に、両社のロンドン往復便の状況等について確認したところ、現時点では本日(10日)夕刻に予定されている出発便のチェックインは予定通り行うこととなっているとのことですが、御利用を予定されている方は事前に両社に確認して下さい。
今後、事態の進展に応じ、当館より随時情報提供させて頂きますが、各位におかれましては、引き続き関連情報につき御留意下さい。
英国内の空港の様子はこんな感じです。
ホリデーが終わって帰国しようと空港に来たのに、全便キャンセルになって途方に暮れる女性。
この種のRiotや不可抗力の損失には保険会社も求償の義務がありません。航空会社でも同様です。
ますます、棲み難い世の中になって来ましたが、
たとえ命を落とすようなことになったとしても、我々は我々のなすべきことをしっかりやるべきでしょう。
3月13日 ハバカる人々日曜というのに仕事が入って、更新が遅れました。
野球にもいけませんでしたが、
息子のサッカーには行きましたので、その話は後日。
さて、
昨日に引き続き、トイレに関する話、
ロンドン南部の地方紙に、
「性転換した人々のためのトイレ使用のガイドライン」
が掲載されたんですが、
この内容が萎える。
トイレに入る前;
「電車のトイレは個室ですから、ご自由にどうぞ。但し、旅行が終わるのを待たないで下さい」
⇒ いきなり、意味不明のガイドライン。
「トイレだけのために入った思われないように、パブでは飲み物を買いましょう」
⇒ 買わんでいい。気にすんな!トイレ不足は行政の責任。
「ユニセックス用か、障害者用かよく考えましょう」
⇒ 障害者用は広くて使い易いので、拙は愛用しています。だって、いつも空いているんだもん。
トイレで;
「男性用では目を合わせぬよう。あそこを見ぬよう。女性用では出来るだけ社交的に」
⇒ 日本人は振る。英人は絞る。 女性は・・・?
困難に直面したら;
「文句を付けられても、関わらず、口を開かずにその場を静かに立ち去りましょう」
⇒ 声で判断されて、誤解されそうです。
「ジェンダーの証明を求められたら、アナタが社会的に認められているジェンダーを証明できるものを提示するべきです。例えば、性転換後の運転免許や性転換を証明する医師の手紙など」
⇒ 見せるべきものがあれば、それで良いのでは?なんか不謹慎なこと述べた?
これらもオリンピックに向けての対策のひとつなんだそうですが、
実際、そこまでやるのか、という部分と、これでは片手落ちではないか、という側面があります。
アングロサクソンの女性は邦人女性とは発声が異なりますので、
女性でも野太い声の人がいます。
声だけではわかりませぬが、
やはりスネとか、喉ボトケとかの見た目で判るでしょうなあ。
あ、女装の話ではなく、ジェンダーの転換とトイレの話でしたね。
この記事、トイレバトンみたいな気が若干・・・。
ところで、妻の叔父が妻と同じ年のGF(美形)との間に子供を設けました。叔父はリチャード・ギアそっくりで離婚独身の59歳、GFも離婚独身で43歳、しかも初産です。
新生命の宿ったメデタイ話なので、プライバシーも憚(はばか)りません。
拙は子供好きなんで、ちょと羨ましいくらい。
12月12日 石油設備の爆発雲?11日の午後、妻とノースダウンの散歩に出ました。
ノースダウンとは、
ロンドン南部のエセックス州からケント州に掛けて
100キロ以上に及ぶカルスト丘陵地帯です。
天気も良く絶景だったのですが、
なにぶん太陽が低い。
まだ1時ごろだというのに、真横から光線が来ます。
お陰で写真はまったく上手く取れませんでした。
特にお見せしたかったのは、
東側の異様な空。
妻が言いました。
「へメル・ヘンプステッド?」
あれは、たぶん爆発の煙だったのではないかな、と。
好天であっただけに、なにやら印象的な空でした。
どこでも起り得ることなのかどうか、
早く、この事件の真相を知りたいものです。
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9月4日 ちょと外(はず)した意見ここ連日、英米の各紙では、
フロリダの「台風は野獣のような人間の本性をさらけ出した」という記述が目立ちます。
人間の本性を野獣と見る宗教観の国々ですから、
こうして野生動物を見下した言い方になるんでしょう。
野生動物は生存のためにpredator(捕食者)と化しても、自分の生存を確認すると、つまり空腹を満たせば、それで捕食を終了します。
野生動物の世界に「足りて得る」という自然の掟があるのは、原始仏教観で説かれて久しいものです。
肥満した野性動物がいないのはそういうわけでしょう。
菜食主義者と言えども、その野菜の生命を食べることで、自分の生命を維持するわけですが、大量に食餌を摂取するヒトは、その生命も食べ過ぎているわけです。捕食ではない乳製品も含めて、あらゆる食べ物自体が生き物ですから、この考え方はあながち間違いでもないと思います。
脂肪過多で動けない被災者を決死の覚悟で救助する人々の姿と、弱者として権利を振りかざそうとする被災者とのコントラストを眺めて、なにかしら同情しにくい雰囲気を映像から感じてしまう拙は不謹慎でしょうか。
「権利」という人間の作り出した架空のコトバを振りかざし、自然の摂理を無視し、生命の循環を軽視している自分自身の姿が映し出されているような気がします。
満腹になっても食欲を満たし続ける人間の行為は「自由」という権利の行使なんでしょうが、自分が困る段になると、無力な「権利」を主張します。今、空腹の熊に食われようとしているアナタが「俺には生きる権利がある」と叫んだところで、熊はpredatorとして遠慮なくアナタにむしゃぶりつくでしょう。この場合、熊は台風と同じです。そして、熊も台風も人間もすべてが大自然の中のパーツであり、災害という認識は人間が勝手に作り出したものです。って当たり前か。
欧米の神は人間だけを愛しました。人間は平等に神に愛されます。一方、仏陀は殺生をせずに、食として失われる生命のために深慮を施しました。つまり、生命全体への愛と言えば良いでしょうか。人間も野獣も虫けらも同等のレベルに置かれるべきであるという教えです。
その教えにしたがって、拙の考えを言うと、飽食とは生命の浪費です。残飯とは生命の残骸です。生命を宿した肉体(植物を含む)の浪費はあまりにも勿体ない。と思うんですが・・・。
このことは、飽食の人類が、自然を守る野獣の足元にも及ばないことを示しているんではないでしょうか。
ところで、各紙が述べているのは、カロリー過多の話ではなく、略奪行為について。
それが野獣のような人間の本性なんだそうです。
商店主は武装して財産を守っていて、警察のプライオリティも救助から警備へとシフトされた、という馬鹿げた事態が起きているってのは、ご周知のとおり。貧困がもたらした人間の本性とまで言っているメディアがあります。
本当に、それが人間の本性でしょうか?
それが人間の本性であっても、野獣と同等に置いては、野獣に気の毒です。野獣には「飢え」はあっても、「貧困」も「富」もないからです。むしろ、人間のイメージが貧困なんでしょう。
また、それが人間の本性であるならば、1995年の阪神淡路地震の時のことはどう説明がつくのでしょうか?
貧困のヒトたちもいた筈ですが、略奪が理由で救助を止めて警備に走るなんてことがあったでしょうか?
拙は97年から99年まで神戸の復興ボランティアに関わっていたことがありますが、そういう話は聞いたことがありません。
つくづく日本とは素晴らしい国だと思います。何故素晴らしいのかは、ご自分の言葉で考えて、世界に紹介してください。
ニューオルリンズの彼らが略奪に走るには別の理由があると思います。それこそ、貧困ではなく、野獣と同様に生存に窮して、救いを求める手なのではないかな、と思います。
また、被災地の援助には、緊急援助ばかりに焦点が当てがられ勝ちですが、実際は(再)開発援助の方が長期的で、費用も掛かるンです。拙はいくつかの国で、後者の方に関わっています。でも、このアメリカの復興については、どうするか、まだ決めていません。地元民がFund Raisingの先駆者ですしねえ。さて、アナタも何か行動を起こすのでしょうか?
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8月28日 自戒を込めてちょっとお恥かしいんですが、訂正があります。
8月26日の記事で、BBCに文句をつけてやる、という勢いの文面がありますが、今になって手紙を書くのを止めようと考え直しています。
と言うのも、拙の認識に間違いがあることに気づいたからです。
手紙を書き終えた後に、確認のために録画をもう一度見て、ひとりテレビ画面の前で赤面していました。せっかくですから文字も赤くしましょう。
GHQが日本の行政府の高官たちと一緒に、ある目的のために天皇陛下を戦争犯罪人から意図的に外すための工作をしたという番組の意図を拙は汲み取っていなかったのです。
ある目的とは、平たく言えば、戦後政策です。もし、天皇陛下を戦犯として処刑したら、日本人は世界に向けて大変なことをしでかす、というのが日本を研究する学者の間では通説でした。この点は番組では安全な「戦後政策」と軽くしか触れていません。そもそもこの点が大事なのに、軽く流されてしまったから誤解が生じたとも言えます。
この内容は以下のウェブでもある程度の確認が可能です。
このことに異論、反論はあるかもしれませんが、ここで拙が述べているのは、BBCの番組が伝えようとした意図です。
何故拙がこの番組を見て、BBCが意図的に天皇の戦争責任を言及しようとしている、と思い違いをしたのかを説明しますと、再現する役者の到底上手いとは言えない演技に気を取られていたこと、自分の知識に溺れて、番組が進む間にちゃんと見ていなかった部分があったことです。
正直なところ、番組の情報が不足していること、深みのないこと、天皇家に対する配慮に欠けること、役者たちの出す雰囲気はミス・リーディングであること、英国世論は相変わらず戦勝国としての意識が強いことなど、それらの点が問題であることは変わりませんが、GHQと政府を失った日本の行政府とのやり取りにこの番組のポイントがあったことに、恥ずかしながら気づかなかったのです。
それから、この天皇制の存続には、一人の英国人外交官が大きく関与しました。彼の名前はジョージ・サンソム。1906年から1940年までの期間のほとんどを日本で領事官、外交官として勤務して日本中の英国領事館を転々としました。
日本学の学者としても高名で、「日本文化史」「西欧世界と日本」など著書多数です。英外務省を退職後は日本学の権威として、アメリカのコロンビア大学で教授となり、国連の極東委員会英国代表になった人物です。彼がマッカーサーに対して、突きつけたひとつのシナリオが、実際に行われたGHQの対日政策です。
サンソムのことはいずれ詳しく述べることにしますが、拙としてもここでツジツマが合うのです。
つまり、サンソムが裏方として指導した方法にGHQとマッカーサーが則(のっと)っていたのだから、学識者レベルでは、天皇制存続の理論構成が出来上がっていたのです。いくつかの選択肢を持っていたマッカーサーの判断の後、GHQが天皇を戦犯にしないお膳立てが出来ていたのは、当然と言えば当然だったわけです。番組ではそのことを述べていたわけです。この番組を見た英国人には、「だから、天皇制度が続いたのか」と、昭和以降の天皇制度の存続の意味がある程度判ったと思います。
それでも、天皇制反対や戦争責任論を唱えるワカランチンは絶えないでしょうけどね。
あーあ、自己嫌悪。知識に溺れず、サンソムのことまで思い出して、あの番組を見ていたら、26日の記事ももうちょっと書き方が変わったと思いますが、自戒を込めて、あの記事はそのままにします。
コメントを下さった方々にもご迷惑を掛けました。
この番組が日本で放映されることはなかろう、と思いますが、どうかなあ。
これに懲りず、応援クリックお願いします。http://blog.with2.net/link.php/29834 8月26日 BBCでもこんなもんかぁ。先日、"After the War"というシリーズでEmperor Hirohitoという番組をやっていました。
8月9日と16日の記事にもあるようにBBCはこのところ、日英の戦争関係を放映しています。それぞれの番組は、戦勝国の側から、日英両国の立場をフェアに捕らえようとしていますが、まだ十分とは言えませんし、それぞれ1時間という長さに収斂しているために、あまり深みもありません。
こういう編集を伴う仕事は得てして、調査は膨大に及ぶのですが、テレビや雑誌に出るのは、取材調査の氷山の一角に過ぎないことも我々は推して知るべしです。
拙は実際にその調査側の仕事をしているので、この辺の事情がよく分かります。ノン・フィクションには時間と手間が掛かるんです。このブログではその調査のうちの数パーセントを無償で提供しているわけですからお得なんですがね。
で、今日のこの番組は昭和天皇や当時の内閣、軍人を演ずる日本人俳優が再現するようなカタチで見せていましたが、演技があまりにも軽佻であるし、我々日本人に訴えるものがない上、天皇家に気遣って日本で放映されることはなかろうと思われます。
何しろ、これまでの番組同様に、事実列挙が不足していて、この番組を見ただけでは明らかに昭和天皇が戦争責任を免れた印象を与えるのです。でも、免れたわけではない、というのは拙の意見。
番組では、東条英機元首相のお孫さんまでが出演し、当時のことを客観的に述べておられましたが、その一方で、天皇は切腹しても戦争責任をまっとうするべきだったと言い切る日本人の御仁もいました。表情が乏しく、売れない俳優を使わざるを得なかった理由がここにあるのでしょうか。
おまけに、コロンビア大学のキャロル・グラック教授はインタビューに応えて、28名のA級戦犯に責任のすべてが配分されて、天皇の責任は???になってしまった、と述べていました。彼女はたぶんもっと言葉を添えたと思いますが、その部分だけが強調されたカタチになっていました。それは制作者の意向でしょう。
つまり、英国世論はまだ戦勝国意識を持ったままなんです。
相変わらず、日本がなぜ戦争に踏み切ったのか、なぜ戦後に天皇制が必要であったのか、ということまでは語られていません。でも、このシリーズはどうやらこれで終わりのようです。
この番組はまだ不公正です。この番組を見た英国人のほとんどが、これが事実だと鵜呑みにするでしょう。我々日本人は、まず昭和天皇の果たした本当の責任について語らねばなりませんし、戦後の日本や世界平和のために天皇制を維持する必要があったことを正確に説かなければなりません。
これらのことを語れることは海外に出る日本人としての最低限の義務ではないか、と思うのです。
しかも、そのことを日本ビイキや愛国心で感情を込めて語ったのではダメで、日本と世界との関係で語らなければ意味がないでしょう。
キーワードは、今気づいただけでも、ハル・ノート、ソ連のスパイ、ノモンハン事件、神風、捕虜、虐殺と戦闘、日露戦争の本当の結末、英国帝国主義と植民地主義の限界、日本の拡大路線、植民地経営と経済圏経営の違い、当時の教育、西洋のヒステリー、八紘一宇、パール・ハーバー、東京大空襲、原爆、チャーチル、ルーズベルト、ソ連の南進というところでしょうか。
ウェブ検索しただけでもいろいろなサイトが出てきますが、ひとつのキーワードについて必ず10件以上読んで、それぞれが参考にしている書籍文献でさらに調べて下さい。それぞれの記述には隔たりがあるもの、詳細が曖昧なものが見受けられます。また、ここに上げたキーワードをすべてカバーするのであれば、専門書を読むしかありません。
英国人と仲良くなると必ず触れることですから、自分の国のことをしっかり学んで、英語で話せるくらいの準備をされることをお勧めします。
BBCの認識でこの程度なのですから、一般的な英国人は天皇は戦争責任を果たしていない、という認識であると思っていたほうが無難でしょう。
現象としての日英共通認識を持つまでに平和が続けば良いのですが・・・。
「内容がタイトル負けしている」と、近々にBBCに意見書を送ります。
8月14日 BAストライキ今日は予定変更して、一言。
英国航空の機内食を調達するケータリング会社のストで、ロンドン・ヒースロー空港の離着陸便が11日から12日の夕方に掛けて全線運行停止になっています。そして、暫くは混乱が続きそうです。
英文ですが、Guardian紙が詳細を報道しています。
ストの理由は、効率化に拠る人員の大量解雇に対する反対示威です。
当日だけで7万人の脚に影響しました。
このような時に出張でも入っていれば、悲惨ですね。経由便で欧州のどこかの国にre-routeして、ロンドン・ガトウィック空港やスタンステッド空港に到着出来れば、なんとかなるかもしれませんが、それらの空港でも混乱しているそうです。
今後はBAとしても大ナタを振るうんでしょう。機内食サービスを向上させる原動力となるのは企業間競争です。ケータリング企業はたくさんあるので、コスト削減や労務対策の立てやすいやり方にシフトされるのは必至でしょうねえ。
ストなんかやると、労働集約的な部門ほど、子会社や関連会社から細分化されて、組合の力を制限されたり、高いサービスを要求される企業への外注へとシフトされていくだけなのにね。
各紙はまだそんなことは言っていませんが、たぶんそうなるでしょう。
労働者には気の毒ですが、それが現実です。彼らはこのストで産業構造が変化する可能性まで想像していなかったのかもしれません。また、今回のストで、航空運賃は上昇するかもしれません。当座の労務問題の解決にはコストが掛かるからです。
明日こそ、「真実の密度」の最終回です。
応援クリックされたし。http://blog.with2.net/link.php/29834
8月9日 異民族先日、BBCで「ヒロシマ」というテレビ番組をやっていましたが、連合軍側に都合の悪いことには全然触れていないので、リアリティを感じませんでした。
言うなれば、真実の欠如。
一緒に見ていた子供たちはちょっと怖がっていましたけど、重要な映像がかなりカットされていました。
終わった後で、これは何を伝えたかったのだろうか、というのが娘の感想。
彼女も息子も広島と長崎に行ったことがあります。
焦点のぼやかし方がとても気になった番組。
連合国軍が原爆を投下した理由は、日本に戦争を止めさせるから、というもの。
無条件降伏を何度も働きかけたけど、当時の内閣は黙殺、陸軍は戦闘の継続。
だから、投下したという内容。
広島だけではなく、長崎に落としたのも、内閣の黙殺があったから。
黙殺の理由は連合国軍にも終戦にしたい理由があると、踏んでいたから。
連合軍側の言い分と日本側の言い分は、互いに憶測の域を出ず、互いがどうして良いか判らずに、勝手に判断したことがそれぞれの惨事を招いた、とでも言いたげな描出。
どちらも、変な言い分だよね。
日本には兵站(へいたん)がないから、もはや戦闘の継続なんて無理に決まってんじゃん。
という情報は、当時の無線傍受能力からして、英米は持っていたわけだし、
日本政府はそのことを自覚していたわけだし、
現在の北朝鮮に等しい飢餓状態がそこにあったことは明白だった。
日本人を支えていたのは民族としての誇り高き精神だけだったんではないかな。
今の北朝鮮も同じような状態でしょう。精神力とプライドで国民が一致団結している、かなり怖い状況。
もちろん、当時の日本では、潤っていた農村は意外に多かったけど、もはや工業国だったから、食料を兵站に回すだけで精一杯で、大衆消費まで行き渡らなかったわけだ。
そういや、亡き父は満鉄の将校だったが、軍服を着て満州のどこかで撮られた写真がある。面長の筈の彼は丸顔で、満面の笑み。戦時中にも関わらず、不自然に恵まれている様子が伺えた。戦争中は狂気だけでない、意外な矛盾が交錯して起きている。
でも、なぜ原爆なのか?なぜ日本なのか?
このことに触れられることはなかった。
戦後60年では、日米間、日英間で、まだ触れにくいこともあることが明らかにされた番組構成。この遅々とした未成熟な日米関係、日英関係がこの番組の背景に感じられたのは拙だけではない、と思う。
残虐な殺人事件や虐待には、差別や異民族意識がクローズアップされます。
ヒトを殺さなければならなくなった時は、まず関わりの薄い人間からってことかな。
表題はそういう意味。でも、我が子のように混血児を見ていると、異民族というコトバの重みが無くなったなあ、と。日本人だって、アングロサクソンだって、異種族間交配の末裔でしょ。純粋種にお目にかかりたいくらいさ。
今日は長崎の日。
拙の誕生日は敗戦記念日。
戦争に触れることの多い季節です。
8月1日 スーパーの秘密8月ですねえ。今年の英国の夏は結構湿っているので、例年の暑さもなく、凌ぎやすいのか、天気が悪くてイライラするのか、よく判りません。
カーッと照りつける日本の太陽が恋しくなります。
さて、今日のお題、
日本のスーパー・マーケットで働くパートさんたちの告発が頻発した時期がありましたが、その後スーパーたちは如何お過ごしなんでしょうか?
内部事情ってのは、守秘義務もあるんだろうけど、内部に道義が欠けていたら、告発しかないんですかね。
告発と背任は紙一重ですね。ドキドキします。
英国のスーパーでも内部事情を聞くと、日本以上に「ウェーッ」と思うことはあります。
先日は、スーパー内部よりもさらにアップ・ストリームである生産者から、スーパーに来るまでの過程をちょっと調べただけで、こんな状況なのか、と愕然とさせられる報道がありました。
hock burn(ホック・バーン)
というコトバがそのプログラムのキーワードのひとつでした。
つまり、
チキンの膝のヤケド
です。
膝の白い部分に黒い点が2つみえるでしょ。
それらがホック・バーン。
ところで、
日本では、ホール・チキン↑というのは、あまり見かけないですね。
首と足を切られて、丸裸にされて、内蔵を取られたロースト用のチキンです。
ここ10年あまり、英国ではロースト用チキンが変わったなあ、と
なんとなくと思っていたんですが、
まず、いつの頃からか、肉が非常に柔らかい。
白い脂肪が多い。
ローストして、さあカーヴィング(肉の切り分け)しようかという時に、
脚を持ってグリグリと関節にナイフを入れると、
ポキッと、
左手にしていた脚骨、
膝から足首にかけて、一番丈夫であるべき脚骨の部分が折れてしまう。
こういう不自然なことはチキンに限らないんで、
なんか変だぞ、英国の食材。
一般的に消費されるスーパーの養鶏場 。
で、近年のチキン・ファーム↑では生後30-40日で大人になるように飼育されていることはよく知られていると思います。
最近、ある一流レストランの厨房を覗くチャンスがあったんですが、
「ここのチキンは生後120日のフリーレインジだよ」
とのこと。
フリーレインジでほぼ野性に近い状態のチキン。足腰も丈夫。
もちろん、ホック・バーンなどありません。
捌いているのを見せてもらいましたが、
筋肉も骨も硬いんですね。
40年ほど前の話ですが、生まれて初めて骨付き唐揚げを食べた時、
「骨が硬いから気をつけろ」と言われました。
下手にかじって、歯を欠いたり、口の中を怪我するほどチキンの骨は硬かったんです。
鶏肉の骨は硬い。
この頃はマスプロ用のブロイラーが、まだ確立していない時代。
すし詰めのファームで育ったチキンのようにグニャグニャしてません。
量の少ない脂肪も黄色くて、そのまま調理に使えます。
脂肪の色は新鮮だと黄色に近いらしいのですが、
そのチキンは絞められてから、既に1週間ものでした。
新鮮だけじゃない、何かがあります。
フリーレインジの場合は、野性に近い状態で運動もさせますから、飼育イメージは簡単でしょう。
では、スーパーに大量に並ぶチキンは、どうなっているんか?
30-40日で出荷できるようにするから、チキンはたくさん餌を食べます。
この餌にも問題があります。
カルシウム成分の欠如、抗生物質を含有する場合もあり、とにかく短期間で性徴と成長を進めるためのホルモン剤も・・・
おまけに、殆ど運動しない状態ですから、太ります。
立っていられないから膝が地面に着きます。
地面は糞尿の有機態窒素が微生物などによって分解され、一面にアンモニアが発生しています。
アンモニアは鳥の膝を焼くのです。
これが、ホック・バーンの正体。
これがファームのチキンの82%という統計も。
ボンチと言われるお尻を焼かれて、出血しっ放しのチキンも普通に見ることが出来ます。
一番上の写真に出ているボンチも内出血しているのがお分かりでしょう。
骨折した脚の周辺の筋肉が内出血したままパックの中に詰められていることも・・・。
生前のチキンも苦しかっだろうなあ。
苦しんで、ストレスを溜めた動物の肉には毒素が発生するなどの問題についての研究も行われているそうです。でも、それはどうかなあと・・・、たぶんこの研究は達成できないと思う。
それだけではなく、屠殺するとは言え、人間の糧となってくれる動物に厚生を整えてちゃんと生活させて、自然に近い飼育の標準にしようという考え方も広がりつつあります。
animal welfare
って言うんですけど、動物の福祉、厚生ってとこですかね。
将来、日本の厚生労働省がどのように訳すか楽しみな言葉です。
さておき、
こういう「虐待された?」チキンは普通に店頭に並んでいます。
そして、行政側がその実態を法的に容認しているのです。
だから、どこのスーパーでもだいたい同じです。
スーパーに拠っては、このヤケドの部分が判らないように加工している場合もあります。
マス・プロダクツの功罪の図式そのものです。
我々が、そのマス(大衆)として生かされている存在のような気持ちになります。
そこには個性もなく、主張もない、60~70%の人々が満足、もしくは妥協してしまうところに大衆のための「市場」が出来上がるのです。
でも、何を食べさせられているか判らない不安を感じた人たちのお陰で、食事の生産拠点までをトレースして、自分たちが何を食べているかを知ることが可能になりました。
かなりの手間ですが、そういうことの必要性が避けられない世の中になってしまいました。
今後、一般の食事がオーガニック化に進むきっかけとなるのでしょうか。
この話、数年前に新聞で知って、そのうち書こうと思っていたら、数日前にチャンネル4で特集で放映されました。
こちらは次週に続くそうなので、出来れば、また、内容をお知らせしましょう。
生肉加工はお手の物の国、日本のチキンは大丈夫でしょうか?
7月29日 ルーシー・ブラックマン報道2000年5月に起きた猟奇的殺人事件を覚えておいででしょうか?
六本木でホステスのバイトをしていた英国人女性が殺害されて、三浦半島のある洞窟で発見された事件です。
27日はその裁判が東京で行われていることについて、ルーシーの家族が東京に向かい、裁判を傍聴している旨、英国のテレビや新聞で報道されました。
日本のメディアはどうなのかな、とウェブを見ても何もやっていませんし、日本の友人たちに聞いても何も目にしていないとのこと。
なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?
日系のある新聞社の記者をしている友人と元英国政府広報担当官から話が聞けました。
でも、その内容をこの場で語る気にはなれません。
回答内容の想像はついていたので、ああ、やはりそうか、と。
過去の事実が現実以上に重い、というのはこういうことかなあ、と思います。
この事件に関わる国は3つあるわけで、こういう問題に感情が絡むと、意味のない泥沼状態に陥ります。
その状況は、弱者保護、差別撤廃を謳う、ある権利団体に利用されます。
社会的弱者って、法的に最強のステイタスだなあ、と思います。
強者?を刺激しないように、ある種の圧力が掛かっていることも事実です。
かなりセンシティブな理由があって、日本では報道されないわけですが、英国では英国民の問題として扱いますから、審判の経過に英国民の興味が行くことは当然でしょう。しかし、日本で報道されない理由を英国民は知ることもないでしょう。
最近のロンドンのテロにも同じような背景があります。
首謀者は英国籍の移民。
"Asylum seeker to be Man slaugther"
というタイトルを見て、この国でさえ、心ない、大人気ない表現をする一派が勢いをつけています。
英国に在住する外国人として、D-Dayなどに矢面に立たされる日本人として、身につまされます。
英国は多民族・多国籍者の社会です。
それぞれの国から背負って来たものが違い過ぎます。
人間はその荷物を一緒に持ってあげようと、手を差し伸べることが出来るほど賢くないのでしょうか。
そういうことが出来ないのなら、移民を許可するべきじゃないかもしれません。
でも、現実には英国は100年以上前から、日本もGHQの戦後政策として、ある民族を在日外国人にしてしまいましたし、おまけにここ10年間の移民の広がりから、共生社会となりつつあります。
共生社会って言っても、英国には、本来の目的を互助精神とする民族レベルのシンジケートや組織があるし、それは日本でも同じ。現地に昔から居る人々は、寛容を持って接するか、無視するしかない、というのは移民移住社会ではどこでも同じことでしょう。
やっぱ、英国で日本人は日本人同士で寄り集まるわけですし、固まると生じる他を寄せ付けない意識ってのは、内的要因として、排他的組織になることもあれば、外的要因として、在英外国人問題とか在日外国人問題になったりするわけです。
数年前、浪速の歌う巨人趙博氏が言っていました。
「在日朝鮮人問題?問題なのは我々じゃなくて、あんたたち日本人の方だろ」
このコトバは外国でマイノリティとして生活して来た拙の心に響きました。
世の中はすぐには変えられないんですよね。
でも、確実に変化します。
今、問題にしていることも、なぜそんなことが問題になったのか、と誰もが思い出せないほど、陳腐なこととして忘れ去られます。
変えるのは個人個人の意識の積み重ねです。
民主主義じゃあないんだよね。
ルーシー・ブラックマン事件が、日本人に問いかけた民族問題は、その事件の本流から外れているけれど、意外に大きい問題で、誰もが目を背け続けて来たことだったんだなあ、と。
拙はコズモポリタンであらんと・・・、んー、安っぽい!国際人なんて言うと、もっとチープだな。
日本人として、というよりも一個人として、社会や世界に触れたいなあ、と。
でも、日本人であることを忘れられないし、忘れそうにもない。
あ、いけねえ。
今日はカミさんの誕生日だった。何もしてないよ~。
コズモポリタンは早速撤回。
益荒男(ますらお)の日本男児で行く!
飯、風呂、寝る。
ああ、叱られそう。
えーと、この場合、弱者が強者に転じる方法は・・・どよ~ん!
叱られたら、ここに逃避するので、応援してください。http://blog.with2.net/link.php/29834
7月22日 再発ロンドン・ブラストまずは、ご報告。
無事です。
英国時間、21日(木)午後1時、拙はロンドンのサヴォイ・ホテルからバスで、オクスフォード・ストリートのセルフリッジに向かう途中でした。サヴォイの前を通るストランド(通り)はかなり混雑していました。
同伴していたヒトと、「今日はちょっと混んでいるねえ」と気に掛けていましたが、周囲はまだ事件を知らない様子。もちろん、拙たちも知りませんでした。
セルフリッジの辺りに着くなり、3箇所で爆破が起きたニュースをある店先で聞きました。
爆発現場のひとつWarren Streetは拙のいた場所から1キロも離れていません。
今回は恐怖よりも怒りを覚えました。
これで今日の仕事はオジャンです。
まあ、他日に振り返ることにしました。
前回の事件の全容もまだ判っていないうちに、こういう事件が起きると、やりきれない気持ちになります。しかも同じ木曜日。
しかし、ロンドンは一部の交通機関を除いて、正常に機能しています。
ただでさえ不便な交通サービスですが、工夫すれば何とか使えます。
なんとか、こうして帰宅出来ました。
ロンドンは逞しいです。
他のブログでは何と伝えているでしょうか?クリックして確かめて。
7月16日 ロンドン・インフラフラ遅ればせながら、
2012年のオリンピック開催地がロンドンに決まりました・・・ね。
拙はどちらかと言えば、反対意見でした。
でも、決まったからには、在英邦人としてサポートしていこう思います。
たぶん、選手たちをコーディネートする仕事を依頼されると思います。
それは、それで楽しみでもあります。
ただ、公共交通機関の問題が先進国の中でも最悪なのに、
それが改善される可能性がなくなったのかな、
という気はします。
改善するという条件付きですが、会場となる周辺の地図を見ると、
一番の問題であるNational Railは、
ロンドンの中心部に宿泊するであろう大勢の観客の移動や、
オリンピック会場間の移動に直接的な関与はないように見えます。
列車がキャンセルになって、見たかった競技が見れなくなったなんてことは、観光客の場合は、今の状態でも起こらないと思います。
でも、ナショナル・レイルを使わないと会場に行けない地元住民には充分起こり得ることです。
これじゃ、ダメじゃん。
しかも、これからの7年間でインフラの拡大が始まるのは必至です。
英国の景気はよくなるでしょう。
投資も増えるから、日系と米系のそれぞれの企業の競争が始まるでしょう。
これから英国での日系企業の仕事も増える筈です。
交通システムと建設関係はぜひとも日本が勝ち取ってもらいたいものです。
日英の相互利益という考え方だけでは視野が狭いと言われそうですが、
得意分野では、少なくてもそうあって貰いたいと願います。
ロンドン・オリンピックには他にもいろいろな波紋が予想されます。
それでも、経済効果の方が高いんだろうなあ。
そういう計算の高さは、さすがブレアと。
彼のロビーイングは絶妙です。
その辺もまたそのうち。
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7月11日 戦争終結60周年記念この場合の戦争とはヨーロッパで終わった戦争のことです。
一連のテロ騒ぎで、世界中が戦争状態に感じるのに、
こういう行事が行われるのは、
ちょっと皮肉っぽい気がしますが、
これはこれで重大な行事です。
今日のロンドンは先日のテロ色からは、少し明るく感じられます。
英国では戦争に関する行事が数多く行われます。
古くはトラファルガーの勝利の200周年記念が先日行われたばかりですし、実際にネルソンの遺体が戻った10月21日にもいくつかの行事がグリニッジとロンドン市内で計画されています。11月11日には一次大戦のRemebalance Day。12月8日には第二次大戦開戦記念日、さらにVEディ、Dデイなどの大規模なマーチングをするもののほかに自治体で催される集会もあります。
カクシャクとしたVeteran(退役軍人)たちのコメントを聞ける重要な機会だと思って、拙はこういう催しのある日のテレビやラジオを楽しみにしています。
彼らの言葉に国家意識が伺われるし、戦争観、対日観が見えるからです。
彼らの国家意識は独特です。集約すれば、「お国のために」ということになってしまうのですが、そういうまとめ方は、かなり乱暴で、単に日本人に判りやすいものとして書き換えた一流紙の三文記事に過ぎません。彼らの場合は、それぞれが自分と国との関係について述べます。英国やヨーロッパの人々の持つ愛国心って個と国との契約関係なんですね。一番、印象的だったのは、これ、
「自分を育ててくれた故国を防衛するのは当然だろ。大英帝国の戦闘はすべて防衛目的であって、攻撃目的ではないことを誇りに思っている」
なーんか、ちょっと勘違いしてないかな。
日本軍の捕虜となった頃の話も、ヒトによってまったく捕らえ方が違います。
「我々を辱めようとする日本兵に哀れみを感じた」
この意見が多かったです。日本人を哀れんで見下すご老人は、事実、少なくありません。拙には彼らの意識を変える力はありません。拙は彼らにとってジャップ以外の何者でもないでしょう。
「この日本兵は上官の命令に忠実で、自分に恥ながら我々に行動を強制していた。しかし、誠実な彼は我々捕虜に精神的な危害は加えることは、ただ一度としてなかった。戦後、彼を探したが見つからなかった。ジョーノウチという上等兵だった」
過去の出来事から我々が学ぶことは意外に大きいものです。日本でも、ネルソン将軍しかり東郷元帥を、トラファルガー海戦然り日本海海戦を、振り返る機会を持つことは、先だっての敗戦(終戦?)にだけ目を向けること以上に意義深いと思うのは拙だけでしょうか。
英国から学ぶべき姿勢もけっこう多いもんです。
あ、もちろん勘違い軍人のことじゃありませんよ。現象として、考え方として・・・、ということです。
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7月10日 やっぱ、ロンドンのテロについて
すいません。
一般の記事にするつもりでしたが、
9日の朝刊読んだら、この事件のことしか考えられなくなりました。
以下の記事のように、
アルカイダは敬虔なイスラム教徒まで犠牲にしているんですね。
例として不適切かもしれませんが、
U.S.Aという国は広島の捕虜収容所に
何十名かの米兵が居ることを知りながら
爆撃しているんです。
原爆を。
拙はこの事実を六本木にある日本の外交資料館で確認しました。
確認されたい方は同館で「戦時俘虜収容の件」をご覧下さい。
↑の彼女は、英国文化とイスラム文化の中で育てられ、
しっかりと堅実に生きてきた20歳の美しい娘さんでした。
ロンドンは19世紀後半から、
メルティング・ポットです。
漱石や画家牧野義男の手記にも
そのことが書いてあります。
意外と自由だぞ、ロンドン。みたいな・・。
英国は異民族を受け容れる懐が深かったんです。
↑はKings Cross駅で消息を断ったボーイフレンドと連絡が取れないで、
悲嘆に暮れる女性。
愛するヒトを失うって状況、
想像したくないですね。
↑ 彼は在英日本総領事館の立場からは、
邦人犠牲者として見做されていないようです。
たぶん、アメリカ出身の日系人かと。
右の女性は「この歳で未亡人になりたくない」と訴えています。
彼の安否はまだわからないそうです。
こういう犠牲者を見ていると、
人種や民族という壁を作る我々の本性がアフォらしくなります。
拙は先日、あえて、バスナンバーを述べなかったのですが、
こうして新聞に書かれています。
30番が再び狙われるとも限りませんし、
次回はどのように攻撃されるか判りませんもんね。
日本の新聞で、日本国内の事件の被災者や犠牲者や遺族、関係者の記事を読んでも全然涙にならないのですが、9日の朝、Independent紙とTimes紙を読んでいたら涙ちょちょぎれてしまいました。日本のメディアは、こういう災害時に涙を求めることが前提になっているので、とても変な伝え方をしています。あ、ちょと話がずれました。
9日の英紙いくつかを読んで、まず感心したのは、Independent紙の成熟した姿勢です。彼らは在英イスラム人たちの正当性を支持しています。こういう記事が一面に出るほど、英国のコミュニケーションは成熟しているのです。もちろん、これは人種偏見をする人たちへの牽制にもなります。
で、読み進むにつれ、情けなさ、悔しさ、無力感などの様々な感情がごっちゃになって来ました。こういう感情を収斂して、的確に表現できるまでにはまだ時間が掛かりそうです。
拙には今の世界の構造が、第二次大戦の直前に凄く似ているように思えてなりません。つまり、西洋社会とアジア社会との闘いの様相を呈した前大戦に対して、今回は西洋社会とイスラム社会との軋轢が生じて、もはや回復できないくらいこじれている様相です。
何が、ベストの方策であるか、誰も判らない状況。
前大戦にはドイツもあったじゃないか、という向きには、補足しますが、ひとつの価値論争として、西洋社会とアジア社会との闘いであった、という議論もある、という意味です。原題は思い出せませんが、「西洋のヒステリー」という本が出たこともあります。たぶん、発禁、絶版になっていると思いますが、1940年ごろの日米関係を辿る貴重な資料です。
こういう軋轢の原因のひとつは、
「無知」から生じる相互尊敬の欠如と考えています。
民主主義社会である以上、
その政府を支える大多数の人々が
無知であるとしたら・・・・、うう ・・、怖い。
それは歴史が証明しています。
我々は、また同じ過ちを繰り返すのでしょうか。
ブッシュ政権を支える人々とは、
地球の将来のカギを握る恐ろしき面々だと思っています。
彼らが利欲に走らずに、
この世に生を与えられた本当の理由に気付くことを願って止みません。
そのことを語る多くの書物や人物が居るにも関わらず、
彼らの意識は変わることがないようです。
アルカイダの問題とは、アルカイダ自身にあるだけでなく、
我々の側の問題でもあるのです。
↑のそれぞれの拡大写真をご覧になりたい方は、 ←の「てなもんや倉庫」の「おくやまけふこえて」をクリックしてみてください。
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7月9日 波及効果「我々は自爆テロになす術がない」
今日、スコットランド・ヤードの警視総監、イアン・ブレアが述べた一言です。
確かに言うとおりですが、
こんなこと言うと誰もロンドンに来なくなっちゃいますよね。
まあ、それがアルカイダの狙いでもあるわけだが。
それから変な議論が広まっていますね。オリンピック開催地決定前にテロが起きたら、どうなったとか、IDの所持とか。二次的な問題ばかりです。
ロンドン開催に決定したからこそ、その翌日にテロを遂行するのが効果的と、アルカイダは考えたわけでしょう。たとえ、パリに決まっていたとしても、テロはロンドンだったでしょう。G8で警備は手薄だったし、G8開催地でやるだけでも効果は抜群と考えたことでしょうしね。
昨日、世界中から、それも普段あまり連絡をくれないひとたちからもメイルをたくさん頂きました。一日で200件以上かな。まあ、とにかく凄い量でした。拙が普段からロンドンの至るところを歩き回っているのをご存知の方々ですから、本当にご心配頂いたようで、恐縮しております。
その一方で、「大丈夫だとは思うけど・・・」とか。「メイル増えたでしょ」というタイトルのメイルもありました。そりゃ、楽観的に考えたいですよね。こんな時は拙でも軽いタイトルのメイルを送ります。
今後の問題として、社会に馴染んでいる正統派で大多数のイスラム社会が孤立しないように、気を配りたいなあ、と考えます。誰でも出来ることは、彼らと今まで変わらず、普通に接することです。
例えば、中国が英国益に不利なことをした、とします。そうすると、東洋人の区別が付かない英人たちが中国人に限らず、日韓など東洋系の人々まで攻撃する、ということが起きるのと同じことが起きがちです。政府と一般民は全然関係ないのにねえ。
同様に、アルカイダと大勢のイスラム系民族とはまったく関係ないわけですから、その区分けが付かない以上は彼らと普通に接するべきですね。
ブッシュ大統領が we never yield to Terrorism.と言っている限り何も事態は変わらないと思います。もちろん、「屈しない」ことを支持しないわけではありません。屈してはならないけど、それ以前に我々はアルカイダたちと話すべきことがあるんじゃないか、と思うんです。それが出来ない事情があることも判っていますし、世の中の循環を悪くしたまま、もう何十年も過ごしているのは、拙も同じです。
でも、なんかしなくちゃ。一生懸命考えましょう。自分のため、人類のため。
明日は、普通の記事を。
順位表を見たら、ブログマークという新?機能がついていました。早速、いくつかのお気に入りを登録しました。だんだん便利になりますね。
昨日は応援して、と言う気分にはなれませんでした。
アクセスが500もあったけど、順位は変わらず。
皆がクリックしてくれたら、ポイントは5000って、すげー。
7月8日 London Blasts 卑劣です。
ダブルデッカーの二階部分が完全に破壊されています。
因みに、拙はこのルートのバスに一日前の6日の午後乗っていました。
7日今朝、ロンドンの6箇所で起きた交通機関を狙った爆発事件。
事件の概要は時間毎に変化していますので、ここでは述べませんが、その背景がとても気になります。現在はG8の期間中ですし、昨日は「交通機関の改善」を条件にロンドン・オリンピックの開催が決まったばかりです。その交通機関を攻撃するとは・・・。
アルカイダが、G8とロンドン・オリンピックの発表機会を狙った、反社会的行為と、ブレア首相によって発表されました。
なぜ、彼らはこんな行為をするところまで追い詰められたのでしょうか?
理由は判っているのに、英米は闘う姿勢しか示していません。
妻と友人たちは大方無事のようです。
でも、帰宅するまで心配です。
ソフトターゲットとして狙われやすいところに勤務するマーラはオリンピックで走るでしょうから、ちょっと心配です。でも、彼女の同僚である妻は皆大丈夫だ、と言っていました。
とりあえず、事件の背景が明確になるのを待ちましょう。
犠牲者の冥福と回復を祈ります。
5月1日 ちょっと補足「総選挙まぢか」の記事で紹介したウェブをご覧頂いたでしょうか?
Mr.Incredibleのキャラをパロった3名の超能力者たちは、労働、保守、自由民主のそれぞれの党を示しています。最初に出て来る胸に「H」の文字がある人物が保守党のマイケル・ハワードです。Are you thinking? What I am thinking.と催眠術を掛けながら、Election Machineというロボットを操っています。NHSは国民健康保険、Scotland Yardはロンドンの警視庁。それぞれに予算を投入すべきだという彼の主張は非現実的だという指摘が多くなされています。
赤いスーツを着ているのが、現与党の労働党首、トニー・ブレアです。彼が乗っている車が後ろ向きに走るところが世論を反映しているわけです。前進どころか、公約を守っていない。言動が不一致であると認識する市民の不信感を象徴しています。途中、小さな人形を持ち出しますが、彼が労働党のもう一人の党首的存在であるゴードン・ブラウン。彼は現在の蔵相です。ブレアと交互に党首になる段取りになっていますが、今までのところ、そういうことにはなっていませんから、彼としては少々不満のようです。ムービーでもブレアの投げる手榴弾として使われていましたね。
最後に赤ん坊を抱いているのが自由民主党のチャールズ・ケネディです。彼は最近子供が生まれたばかりです。あの乗り遅れ感が彼らしさ、あの党らしさかもしれません。
これをご覧になって、少しでも英国の政治と選挙について近しく感じていただけるでしょうか。
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