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1月13日 打撃論久々にこのスペースをイジッてみたりして。
しかも、かなりマニアックな話。
野球をやらないヒトでも、興味ないヒトでも、物理に興味あるのなら面白いかもしれませぬ。
ソフトボールとは硬球並みに硬くて、円周が30cm、重さは200gもあります。
スローピッチというルールでは、山なりに放り上げられた力のない投球を打ち返すのですが、
これは、ファストピッチや野球のように球の反作用を利用して打ち返すのではなくて、
打者の打撃力で飛距離が決まります。
山なりに投球されたソフトボールをバットに当ててファウルラインの内側に飛ばす方法なんですが、
何通りあるでしょうか?
いや、拙にも判りません。
因みにバントは許されていないので、スイングすることは必至です。
以下、拙の場合であります。
まず、飛ばす目標を定めます。
すべて外野越えかライナーを狙います。
だからと言って、力任せに大振りするだけでは遠くには飛びません。
まず、構えです。
バットのグリップを耳まで上げて、できるだけバットを垂直に持ちます。
背筋をまっすぐに意識し、肩、腕、手の力を抜きます。
右打席の場合は、右脚を軸足にします。
軸足を中心に身体を回転させて打つために、
左腕上腕を胸に当て、右腕の肘をピッチャーと反対方向に地面に並行して突き出します。
次に、打つ動作の始まりは、
構えた両腕を右後方に引っ張って、ピッチャーに背番号が辛うじて見えるくらいまで身体を絞ります。
その時、軸足から腰、右脇腹から胸にかけて垂直に維持します。
身体のイメージは絞ったタオルです。
右側に絞りきった身体の反動と投球とのタイミングが合ったところが打点になりますので、
その打点を目掛けてバットを振り下ろします。
基本的にダウンスイングですが、球の軌道やタイミングによってレベルスイングまでが許容範囲です。
アッパースイングでは、どんなばか力でも、内野フライか外野フライになります。
この振り方ですと、バットの出所がどこになっても身体の芯がぶれません。
打ち出しから打撃の直前まで、頭から右脚の先までひとつの直線になっています。
そして、打撃の瞬間は身体の中心で球を捕らえています。
理想的な打点については、
放物線上に落下してくる球の真ん中よりもやや下側をえぐるように打ち込むと反作用でライナーが飛んでいきます。
その時、右脚は蹴り足となって、球にさらなる勢いをつけます。
バットを振り切った身体は反対側にねじれています。
この打撃過程では、
特に右脚太腿全体にかなりの負荷が掛ります。
「軸脚」から「蹴り脚」へと変化する過程で、膝にも負荷が掛ります。
遠くに飛ばそうとバックスイングを大きく、あるいは深く取れば取るほど、負荷は大きくなります。
普段から、水泳で鍛えていたつもりでしたが、先シーズンの初め、拙は過度にやりすぎて肉離れを起こしました。
で、実は、この打撃法は誰にでも出来るものではないかもしれません。
拙の場合、野球は下手ですが、握力、腕力、背筋、ジャンプ力などの瞬発力だけなら、たぶんプロ野球選手以上あると思います。
実際に、遊びで体力測定をして、プロ選手たちに「すげー」と言われたことがあります。
でも、46歳の今、筋肉が長年の運動不足と年齢とともに劣化しているので、持久力がありません。
だから、長い時間を打撃に費やすことは出来ないのです。
バッテングセンターでも30球打ったら、もうビールの時間です。
英国野球狂団の選手たちは、いろいろな打ち方をしています。拙を真似るヒトはいません。
印象的な打ち方は、軽快なステップを踏みながら打つヒトたち。
英人と比べて華奢な彼らはバッターボックスで、出来るだけ「走って」勢いをつけて打つんですが、よくステップアウトになります。
足がバッターボックスからはみ出ちゃうんですな。
ステップアウトにならなければ、ライナー性の辺りが外野前に飛ぶんですが、
200g、円周30cmの大きな球を遠くに運ぶことに関して、
弥生人、縄文人の我々はアングロサクソンに勝てません。
この記事、英国野球狂団の皆さんにも目を通して頂きたいものであります。
それぞれの打撃論法については、あちらのコミュで語り合いましょう。
守備については勘弁していただきたい。動けない身体としては何も言えません。見極めや加減が出来んのです。
悔しいけど、これはセンスの退化と言えるかもしれません。両足首はいつもうっ血しているし、何か問題があるんでしょうね。
如何でしょう? ソフトボールやりたくなりませんか?
11月14日 放置プレーというわけでもないのですが、このスペースをどうしようかな、と。
消すことはありません。
どうせロクな情報ではありませんが、必要な方はRSSでもトラバでもどうぞ。
現在もブログは続けておりますので、
探してみて下さい、ってイジワルかな?
不親切な案内で申し訳ありませんが、
諸般の事情ゆえお許しください。
ブログリストの皆様はリンク貼らせて頂いております。
では、では。 11月10日 侵入者?いや、驚きました。
9時間ほど前のことですが、
ブログ記事の画像や文字の位置がいつの間にか変わっているではありませんか。
何者かが、拙ブログの編集モードに侵入したのでせうか?
だとしたら、なぜパスワードが判ったのだろう?
拙の就寝中、Personalスペースのアドレスを使ったアクセス記録がひとつだけあります。
時刻は特定できるので、
IPアドレスを辿って、その人物を追及可能であります。
もし、侵入であれば、
しかも勝手に書き換えをしたのであれば、
これは明らかな不法行為ですぞ。
msnのシステムが信用ならない、ということでしょうか?
対応が楽しみですが、
同時に、
引越を早めなければなりませぬな。
11月8日 外さない天気予報英国の天気予報と言えば、
豊富なボキャブラリーで視聴者を幻惑することに長けたお天気キャスターの独壇場であります。
局によってなぜあれほど予報が異なるのか、と思っていても、
よく吟味してみると同じ内容で、違うのは抑揚のつけ方で天気の印象が違ってくること・・・かな?
当たる確率は極めて高く、80%となっておりますが、
その基準は「降るか、降らぬか」ということにあって、
「小雨」、「大雨」、「ところによっては・・」「時々・・・」などなどという表現には一切の責任を持たないわけであります。
以下、BBCの天気URLで使われる天気予報です。
このように明らかな晴天はウレシイものですが、この信憑性は80%以下ということになります。
← ところで、昨日は珍しいものを見つけました。
ロンドンの南部が霧なら、中心部はどうだろう?と見てみると、
霧と霞との違いは気象用語では1km内外の視界範囲であります。
視界が1キロ以上であれば霞、
1キロ未満であれば霧。
昼夜の寒暖差が少ないコンクリートジャングルでは霞で済んだようです。
それにしても、
この表示のように「晴れ時々くもり」ならまだいいんですが、
これは一体何なんでしょうかね。
曇って、雨降って、晴れたら、
外れるわけないじゃん。
でも、この日のFogは外れだったと思う。
そのうち霧の中に入るかな、とフォグランプ点けて走っていたら、警官に「消せ」と言われました。
適切に使わないと罰金が課されるそうです。
それなら、「外した」英国の気象庁に請求してくれ、と。
11月7日 指導者たることこれまでの2週間はハーフタームという期間で、
子ども達の学校は休みでした。
この期間は学校ごとに違う期間、異なる長さを設定しています。
公立の学校はほぼ同じ期間で、1週間だけでしたが、我が子らの私立校はやや長めであります。
ウィンチェスター・カレッジの生徒のガーディアンをやっていますが、
こうした古き名門はその名門同士で同じ期間が休みであります。
たしか、王室のイートン・カレッジと同じ期間だったと思います。
ハームターム期間は息子のラグビーも休みで、ちょっと寂しい。
サッカー観戦とラグビー観戦とでは面白みが異なります。
ラグビーはとても野蛮に見えますが、審判と選手がコミュニケーションを取りながら進められるゲームなので、荒っぽさと理性とが同居しています。
また、学校のラウンジで行われる観戦後のティーが楽しい。
父兄と懇意に話す機会です。息子とは仲良し以外の父兄とも話せるので、学校や彼らの生活に触れる機会にもなります。
既にご存知の通り、彼らはとても裕福な人たちで、子どもとの付き合いもプレップと呼ばれる小学生時代以来家族ぐるみなです。
海岸沿いに建てたお互いの別荘の夕飯に招きあう間柄である彼らのソサイエティに入り込むことになるわけですが、
特に金持ちぶるわけでもなく、異人種を意識することもなく、むしろ日本人などは仕事のパートナーとしてよく理解している人々です。
一方、サッカーは支持層が広いこと、地域の選ばれた子どもたちの寄せ集めであることから、親の背景も様々です。
それでも、別荘を持つような富裕層はいません。むしろ、12歳以上になると頑強な有色人種や貧困層が見えてきます。
そして、マイノリティが更なるマイノリティをイジめる構造的なアホらしさにも遭遇します。
そのことは何度か記事にしたことがありますので、ここでは省きますが、人種意識と教養との関連性はあながち否定できないものだと実感します。
この12歳になる学年というのは、英国では一つの節目、進路の分かれ目でもあります。
学校で言えば、無試験公立校(約89%)、有試験公立校(約4%)、私立のパブリックスクール(約7%)の3ついずれかに振り分けられる年齢です。
サッカーの割と上手なこどもたちが一斉にチームを辞める時期が、彼らがパブリックスクールに入る12歳なのです。
その後はパブリックスクールで行われるラグビーなどのスポーツに専念するわけです。
ただ、拙宅の息子の場合は、それでもサッカーが一番好きなので続けているわけです。
そのサッカーも最近は冴えないとは先週も述べたとおり。
5日の試合は6対4で勝利しましたが、
間違いなく敵チームSEの方が強かった。
勝てた理由は敵監督のお陰です。
選手のプレーに対して、「あれやっちゃダメ、これやっちゃダメ、お前は役立たず」という罵声に近い叫び声を上げていました。
選手のマナーもけっこうメチャクチャで、警告を受ける選手2名、反則退場選手1名が出ました。
けっこう強いのに自滅してくれた、という感じの試合運びで、
勝ったにも関わらず、息子チームには何の進歩も見られませんでした。
ところで、このSE、まだリーグ表の中に名前が出ていません。
5日がシーズン初日でした。
しかも、前シーズンは息子のチームと同じ4部リーグに居ました。
息子チームは6対0で勝利しましたが、
その後不戦敗を続けて失格となり、リーグから除名されたのです。
このような事情にも関わらず、今シーズン途中から3部リーグに参加し始めたのです。
まったくもって事情の判らぬチームであります。
今後、あの監督の指導の下では、やる気の起きない選手が試合参加を嫌がって試合放棄や没収試合になることも考えられます。
5日の勝利にはあまり意味がないかも。
11月6日 サダム・フセイン死刑判決日英米のトップ記事。
ムスリムの人々がアメリカに対する報復を予告する記事も続々。
アメリカが日本にしてきたことと、同じことを他国にもやろうとしているという報道も続々。
そうだ、と言えばそうだし、そうでもないと言えば、そうでもない。
判っていることはムスリム社会とアメリカの争いは続く、ということ。
人類が増加して、自然環境が破壊されて、資源が枯渇して、地球が人類を賄い切れなくなって、食い扶持と土地の争いが起こって、自然破壊と大量殺戮が続いて、ただでさえ疲弊した地球が生産力をさらに弱めて、さらに食い扶持がなくなって、地球も人間も共倒れ・・・・それでも最後に残るのはウチの娘と息子ってことはあるわきゃない。
さて、これまでに緊急援助と開発援助に関わったことがあるけど、
やっていて判ったことは、援助活動しても地元国やその国民に必ずしも感謝されないばかりか、
「寝た子を起こす現象」を世界各地でばら撒いてしまった感を持ったこと。
こちらが良かれと思ってやったことでも、あちらにはあちらの都合があるので、余計なお節介になることもある。
それが人命救助であっても、そういうことはありうる。
もしかしたら、一人よがりなのかもな、と考えさせられることも少なくない。
他人のためじゃなくて、自己満足のためにボランティアやるヒトも多いよね。
結果的に他人のためになっている場合もあるけど、・・どうかね?
ボランティアってのは「自発的な行為」という意味しか持たない。
法律用語でも「任意行為者」、つまり「勝手にやったんでしょ、責任は自分で取りな」という意味。
よほど気持ちに余裕がないと出来ない行為であります。
そう、余裕のあるヒトたちがやることなのです。
でも、その心の余裕の作り方が上手だな、と思わされる国民がいます。
英国人です。
あんだけ貧しいのにボランティアかよ、と思わされる人たちもいます。
どこかの国のボランティアのように「俺もやってんだから、アンタもやれよ」という押し付けがましさは皆無です。
自らの力量をわきまえ、自分に出来ることをやっているので、嫌味がないし、無理もない。
教会で牧師の話を聞いて、「こうして困っている人たちがいます。救いの手を、助けを・・・」
ということで、具体的な活動に進むのです。
「私たちに出来ないことは、国際団体に・・・」と募金に参加しています。
殆どが年金生活者の貧しいご老体です。意見もご立派です。
「フセインがどんなに悪くても死刑にすべきではないわ。あのヒトには生きてもらって、もっと真実を語らせなければ本当の贖罪にはならないのよ」
「フセインが死刑になれば、新しい憎しみや、その死を利用する勢力が力をつけるだけだろう」
以上、15歳の娘が夜のミサで聞いてきた話から、でした。
11月5日 買い物リスト11月4日 ニュースの選択メディアの威力は時として絶大であります。
とうとう大々的に出たか、というのはこの記事。
「2050年までに水産資源が枯渇する」というニュースです。
かつての日本の鯨缶詰の企業などは、鯨を止め、野球団を諦めるなど一躍早く新事業展開を始めていますが、
世界中に散らばる漁獲専門の会社はこれから死活問題になるのでしょう。
将来は個人的レベルでの釣魚制限なども出るかもしれません。
で、この記事、あるいはこの種の記事は日本のメディアでは一切触れられていません。
でした。
3日の夜半になってからちらほろ出てきましたので、少し納得しました。
呑気に「海鮮丼うまソー」などと言っておれなくなる事態を目前にして、人類は如何に対処するのでしょうか。
いろいろ考えると空恐ろしくなりますが、何でもパロッてしまう不届き者なので、
「青魚が無くなれば、キレ易い人間が増えて淘汰されるんではないか」
などと意味不明なことを言いたくなってしまいます。
ついでに思ったこと、
日本のメディアの不思議な点は、「海外でどのように報道されているか」と常に気にすること。
そのことは日本のガイジン記者クラブでよく話題になるそうです。
外交的な視点では大事なことですが、
なぜ野球選手のトレードについて「海外報道」を気にするのか? よく判りません。
あのD輔選手がもたらす経済効果を期待しているからでしょうか。
「海外」と言っても、注目しているのはアメリカのメディアだけで、
その高額さと新しいヒーローへの期待感と市場の高感度が注目の本当の理由でしょう。
BBCやUKグーグルで検索すると、マツザカケイコさんの名前がいくつか出てきました。
「愛の水中花」って知っている? かつては「吸い中華」などと文字ったものであります。
映画もお歌も見ていて、聞いていて恥ずかしくなるのは拙だけでしょうか。
かつて、松井H樹選手がNYヤンキーに入団したときは、
BBCワールドに1度だけ報道されました。その趣旨も高額さがポイントになっていました。
そのニュースはニュージーランドの大きなホテルロビーで見たのですが、
「ずいぶん高額だけど、この日本人は有名なのか?」
と周囲にいた数人の英系白人から聞かれました。
「フットボールやクリケット以外の報道をBBCがやるなんて珍しいな。もしかして、彼はクリケットもプレーするのか?」
「将来はベーブルースやジョー・ディマジオになるくらい、と言えばわかる?」
「なんだ、ビートルズの歌に出てくるのか。じゃあ、年寄りじゃないか。英語の上手い監督か?」
11月3日 Cast Away2000年のトム・ハンクス主演の映画。
拙の好きな映画の一つであります。
いくつか好きな場面があります。
一番好きなのは、
Chuck " It's nice house"(いい家だね)
Kelly " It has good mortgage, too"(ローンも結構いいのよ)
この部分に両者の生活観と生活感の大きな違いが表現されています。
ChuckとKellyが愛し合いながらも、別々の生活を営まざるを得ない葛藤と諦め感とが伝わってきます。
この場面について、これ以上の言葉を足すことは野暮というものでしょう。
拙の場合、英語圏で暮らさなかったら、感覚的にこの意味が判ることはなかっただろうなあ、と。でも、大した意味ではありませんよ。
また、
Chuckが無人島でのサバイバルライフで眉間に皺を寄せ、
生きることと格闘する姿に、
「ああ、俺もやってみたい」
という思いに駆られるのは拙だけでしょうか?
拙はある意味でのサバイバル生活を3ヶ月間ほどしたことがあります。
死にそうなると、生きようとする、と自覚したのですが、
その後、楽をしていると瞬く間にその当時の感情や苦労を忘れます。
そして、さらに考えたことは、苦労など、努力などしてたまるか、ということ。
あまり、その後の人生には反映されておりませんが。
11月2日 アップグレード本日は、やや普通に更新。
でも、忙しいことには変わりがない。
だから、引越は当分無理かもしれません。
新しい機能がまだ理解出来ていないし、まだ引越先の新タイトルを考えております。
さて、
世の中、景気のいい話ばかりではありませんなぁ。
子供達の学校に通う同級生達には、比較的裕福な家庭の子供たちが多いことはもうご周知のとおり。
しかし、年に一度くらい耳にするのは親が破産するなど家庭の事情で転校を余儀なくされるケース。
子供の成績が常に5番以内だとか、芸術やスポーツで目覚しいレベルの特技を持っていれば、
学校は理事会に掛けて特別奨学生にすることもあるけど、
私立のパブリックスクールの平均的な費用は日本の私立学校の2.5倍であります。
学校側の査定も相当厳しいものになります。
最近、けっこう優秀な娘が辞めることになりました。
拙宅の子供たちと学年は異なるので、詳しい事情は判らないのですが、
運の良いことに公立で有試験のグラマースクールに中途年齢ながら入れてもらったとのこと。
中途入試はかなり難しいので大したものです。
生活はかなりダウングレードするらしく、
事業に失敗して蒸発した父の行方はわからず、
学校近くにあった10部屋の邸宅は既に競売に掛けられ、
母娘は2部屋だけの公共住宅に入るとか。
生保の普及していなかった時代、幼くして父を病気で亡くした拙も似たようなもんだったが、
子供は逞しい。現状をさほど辛いとは思わない。
そういう経験をしていると、見掛けのグレードの高低などは気にならなくなるもの。
何をやっても食っていけるさ、と思う。
航空会社に勤務していた時、
ある旅行代理店から電話が掛って来た。
普段ならどんな客でも上手にあしらうロンドン支店長だったのに、拙に泣きついてきた。
「このお客さん、自分のミスをどんどん責任転嫁して、いろいろなところに責任をおっかぶせようとするゴネ屋なんですよ」
で、システムで調べて見ると、このお客さんの名前が他代理店でもブラックリストに載っているし、航空会社でも要注意のマークが・・・。
(昔、fuk田U介という作家が暴露したあのコードです。)
「では、そのお客さんと私が直接お話しましょう」
「え?いいんですか?そこまでは期待していなかった。ただ、最終的にはアップグレードをしろ、というごり押しだけなんで、一応こちらに連絡させてもらっただけなんですけど」
「でも、話して納得してもらいましょう」
で、いきなり挨拶もなしに、
「アップグレードなんて簡単なんだから出来るでしょ。さっさとやってくださいよ」
若い女性の声。たぶん、噂のあの方かな、と思った拙は、
「なぜ簡単だと思われるんですか?コストパフォーマンスが全然違うんですよ」
「でも、空港でチェックインするたびに、私たち以外の人たちがアップグレードされて、いつも損をした気分になるのはどういうわけですか?」
「いつも弊社をご利用いただいているんですね。誠に有難うございます。ただ、記録を拝見すると、搭乗のたびにアップグレードを要求されているようですが、毎回理由が異なるようですね」
「・・・だから、正当な理由があれば・・・・」
「正当な理由はコストが最優先されます。私は本社のレベニューマネージメントコントロールにも関与しておりますので、航空運賃の値立ての概念はタリフ以上に承知しております。ビジネスが満席なのに、エコノミーの収入しか上げられなければ、我々はいつ首を切られるか判りません。下手をすれば会社に対する背任行為になります。でも、この場合は、お客様の不都合に感じることがあればこそ、アップグレードを要求されるのではないですか?」
「それは、年老いて気難しくなった母のために快適なスペースとサービスを確保したいということもあるんですが・・・・以下ダラダラと繰り返しなので省略」
「つまり、弊社に落ち度があるわけではなく、お母様のためですね。私にも老いた母がおりますので、ご同情申し上げます。ただ、そうなりますと同じ料金を支払われている他のお客様と同じサービスを提供しなければならなくなりますが、それでも宜しいでしょうか?」
「え?ええ、もちろん」 (誘導に引っ掛かった!)
「では、ご了解頂いた上で申し上げますが、基本的にはご購入頂いた航空券に相当するサービスを平等に提供させて頂きます。また、当日は私は空港勤務をしておりますので、空席、乗客層などあらゆる状況を判断させて頂いた上で、最終的な判断をさせて頂きたいと思いますが、それで如何でしょうか」
で、実際にはその方の搭乗日に拙が空港に行くことはありませんでした。
そのお客さんはその後もリピーターとしてのご利用が続きましたが、ゴネることはなくなりました。
その後に判ったことでは、そのお客さんはロンドン金融街にある日系企業で幹部クラスにまで登りつめた当時唯一の女性で、
会社を始めてフリーになってからは事業が上手く行かず、過去には当然のステイタスであったものが放せなくなっている、ということでした。
彼女の気持ちも判ります。
でも、我々の人生、こういう転落の機会こそ人間性が現れませんかね。 人間性次第で、転落ではなく助走して見えるヒトもいるですしね。
ま、乗り慣れないエコノミークラスに乗って、「ぺリエ下さい」と言うくらいは、
ゴードンラムゼイのレストランで「天麩羅そば」と注文してみたくなるイタズラと同じと思って勘弁してやりたい、と。
英語で言う「サービス」って、必ず対価が伴うんですよね。
11月1日 公開相談10月31日 因縁の対決最近の息子のスポーツは観ていても面白くない。
勝ちに拘るわけではないが、せっかくサポートしているのに、ダラダラとプレイされたのでは応援に行く気も起こらない。
拙に振り返って考えれば、勝たないことにはスポーツは面白くない、楽しくない、向上しない。
向上しなければ、見込みも、やる気も無ければ、辞めるべきだと思う。
拙の場合、大怪我をした19歳の後は障害と言えるほどに身体能力が低下し、目標と動機を失って、陸上もバスケも辞めた。
その後は遊びでたまに野球をやるだけに留め、現在では健康のために運動する程度だ。
しかし、息子達のサッカーは事情が異なる。2名の新規加入選手の力が活かしきれていない。
どうもポジショニングが問題であるらしい、と29日の試合を観ていて、さらに息子と話し合っていくうちに判ってきた。
この段階で、このことは息子が監督ポールに伝えることになった。たぶん、ポールも今は試行錯誤の状態だろう。
何しろ、上位リーグに昇格しただけに技術もスピードも変化し、殆どの選手達が順応しきれていない。
選手達は本来のポジションをやらせてもらえないのでプレイに影響が出ている。
息子だって、本来は右ミッドフィルダーなのに、この1年間嫌がりもせず、ずっと左を勤めて来た。
左MFとはどのチームでも替わりがいない。それだけ貴重なポジションでもある。
左でクロス(センタリング)を上げられるほど向上させているのに、他の息子たちは「このポジション嫌だぁ」と堪え性も工夫もない。
で、29日は同名のチームWLのAチームとの対戦。
WLAは数年前までプレミアに所属していたが、降格が続いて今期からは息子のチームWLBと同じ3部リーグになった。
WLとはこの地域のプロチームで、学年ごとに同名のユースチームをいくつか持っている。
息子の学年、13歳以下ではA、B,Cの3チームがあり、息子はBチームに居る。
発足はAチームが最初で、近所の上手な子供達が集まり、それぞれのメンバーの入れ替わりが生じるうちにチームの事情も変化する。Aチームは補強に失敗し、マネージメントが厳し過ぎたために良い選手が居なくなった。事実、Bチームの方が格段に上手い。29日の試合では前半のボール占有率80%、後半の70%にも関わらず、2対2の同点という結果で、息子達は泣きそうな顔になっていた。
過去2年間の練習試合でもAチームは何度もBチームに負けていたので、Aチームには「今度こそ」という強い気持ちがあったかもしれない。プレーを支えるのは何と言ってもメンタルにあるもんね。ボールを維持できない、敵陣まで運べないボンクラチームでも必死さが伝わってきた。
息子が蹴ったコーナーキックからの球を競う瞬間。ゴールに寄りかかって、なぜかくつろぐ敵方の背番号2。
黄色はチームWLのアウェイキット、本来は緑と白の縞々模様の両チームであります。
で、スタンドには、WLのホームグランドで試合をしたこともあって、チャンピオンズ・リーグのクリスタル・パレスのスカウトと思しき人物が来ていた。
こんな時に限って、息子は不調だった。パスがことごとく上手く行かない。拙が覚えているだけでも10近い蹴り損ねを見た。動きも視点も展開も良いのだが、あんなにたくさん不正確なパスを連発していたのでは、まず、上手いとは思われないだろう。敵の2点目は息子のクロスの上げ損ねが原因だった。弾道の低いパスがストライカーに当たればゴールだったんだろうが、ややテンプラになってしまった。気負いに拠って蹴るタイミングが外れた典型的な例だ。野球で言えば、ホームラン球をセカンドフライにするようなもの。 こういうプレイを何度もしているようではスカウトのめがねには掛らないだろう。そのスカウト、今シーズン、もう一度観にきてくれないかなぁ。
あー、イライラするぜ、まったく。
監督ポールは親たちにも指導する。 「声援はポジティブに、励ます言葉を掛けて欲しい。選手をガッカリさせても次のプレーに繋がらないから・・」
拙は返した。 「じゃあ、ヘボ審判ってのはどうだ?」
10月30日 歌舞伎アニー歌舞伎に相当する西洋劇と言えば、やはりオペラだろう。
でも、今日の話はミュージカルのアニー。
それに、日本の伝統芸能でミュージカルに相当するものを知らない。
息子の同級生デイジーが主役で7日間の公演をするというので見て来た。
(誰かの犬の名前もデイジーだっけ?)
行ってカタログを見ると、息子の同級生が他に2名、さらに娘の同級生が2名出演。
俳優を目指す生徒が多く、大学も文学への進学者が結構多いのです。
さすがセレブの輩出校だなあ、と感心して公演前の雑踏の中に居ると、
主役の家族が拙家族に近づいて来た。
「最終日ですが、デイジーは緊張していませんか」
「有難う。大丈夫ですよ。この6日間、どうにかソツなくこなしてきましたから」
親御さんの心労も相当なもの。毎日、おしゃれをして気分を盛り上げてきたらしい。
ミュージカル・アニーをご存じない方のために概略を説明すると、
アニーが不徳な孤児院から脱走して、連れ戻されたり、億万長者がアニーを気に入って養子にしようとすると、
両親を騙る無頼漢が現れて、アニーの幸せを邪魔しようとしたり・・・。
まあ、ミュージカルの場合、ストーリーは二の次ですね。
歌唱力が一番だったのは孤児院の子供役達。
その中でも卓越していたのが、デイジーというわけで、彼女が主役のアニー。
オーディションには3000名ほど集まったそうです。って、デイジー凄くない?
下の写真、デイジー(アニー)は右端。
娘の同級生、ケイティはレ・ミゼラブルでも娼婦館のミストレス役をやって一際目立っていただけに、
今回のアニーで演じた偽両親役のあばずれ女は適役。本当に15歳かよ、という演技。
他の出演者は冴えなかったなあ。というのも、今回はコヴェントガーデンで観るような一流どころではない。プロであっても、客席500程度の地方劇場で公演されるレベル。でも、孤児を演じた子供達はこういう場所で経験を積んで、大きなチャンスを掴むというのが、この世界の常識らしい。 既に掴んでいるのが、ベン・ルイスというこれまた息子の親友のお兄ちゃん。彼のことは2度ほど紹介しました。
この孤児役20名の中には一人だけ日本人の子供がいた。Wちゃんは一人黒い髪の毛でめがねを掛けた可愛いお嬢さんだった。ご両親と思しきご日本人夫婦を見かけて、誰とも話をされていないので近づこうとするも、デイジーの父ちゃんが話しかけてきてチャンスを失った。演技も歌も笑顔も素晴らしかったので、言葉を添えてあげたかったけどなあ。
ところで、「アニー」ってアメリカの話でしょ。台詞の中に使われるフレーズに野球の話が出てくんのよ。アニーを引き取った億万長者がNYの良さと魅力を説く場面で、「NYCにはヤンキースがあって、ライトフィルダーにはベーブルースがいる・・・」 どの英人がこの表現に感動できんのよ。日本人の拙なら感動しちゃうね。「そして、現代のレフトフィルダーは松井さ」ってね。大人の出演者は変なアメリカ語を話しているけど、アメリカ文化を判っちゃねえなあ、という印象を持ってしまいました。
帰宅途中で、デイジーから息子に電話が入りました。会話の内容は、まだまだ友情の段階。皆、夢多き青少年たちだからね。
10月29日 異人種婚と遺伝スーパーのレジで支払いをする時、財布を広げると家族写真が出てきます。
レジのオバちゃんたちはそういう写真を覗きこんで、娘を見るとBeautifulと言ってくれます。
So am I.とか、 I am beautiful, too, ain't I ? と言うとウケます。
なぜウケてしまうのでせう?
基本的に、親と同じ形質の子供を作る働きであるけれども、
2つの遺伝形質が組み合わさると、それぞれの個体とはまったく異なる新しい遺伝形質が生まれることもあるとか、
進化や変異などで形を変えることがあるとか、
遺伝とは判っているようで、実は判り難いものだなあ、と常々考えています。
親の性質が現れやすいものを優性遺伝と高校生物で習いましたが、
わが子らを眺めて、どんな優性遺伝形質があるのかな、と目を凝らして見ていると、
「何見てんの?」と娘に嫌がられました。
息子もどこかに行ってしまいました。
でも、今更確認しないでもいくつかのカテゴリに整理できます。
遺伝形質? 娘の場合 息子の場合
髪の毛の色 母 母方
髪の毛の質 母 母方
顔の骨格 母 混だけど母方の小顔
目(形、色) 父 父
眉毛 父 父
鼻 たぶん父 おそらく父
唇 父 父
肌の色、感触 母寄りの混 父寄りの混
性格 父寄りの混 母方
学習能力 混 混
得意科目 混 母
運動能力 母 母方と父との混
身体の骨格 父寄りだが混 母方
身長 混 母方
脚の長さ 父 母方
体臭 ? 母方
声質 母 母
音感 混 混
足のカタチ 父 母
手のカタチ 父 母
異性に好かれる ? 父?
納豆 父 父 最後の2つはフライングしました。
娘は母が7つ、父が7つで、混が6つ
息子は母が13つ、父が6つで、混が4つ
「~寄りの混」である場合は2度数えました。
こうやって見ると、やはり息子は爺さん、つまり拙の義父に似ているなあ、と思います。
性格や学習能力などはBreak Downして詳細に述べるともっと面白いことが判りますけど、まあ、こんな感じでしょう。
ここに出ない部分を言えば、眉毛と目との間が狭くて、二人とも精悍な顔つきをしていますが、これは妻方かな。
で、このカテゴライズによる傾向性は、混血児の多くに一様に見られるように思われます。
日本人のお母さんと白人のお父さんの場合を見てみると、これらと同じような組合せになっている子供たちを多く目にします。
例えば、髪の毛の質や色です。顔は白人なのに頭髪は日本人だったりします。
これは結構多いなあ、という気がしていますが、気がするだけです。追求されてもお応えできません。
皆さんはどう思われるでしょうか。混血児をつくりたいですか?
ランキングで50位未満になったらこのブログは終了します。
10月28日 年に一度の25時今日でBritish Summer Timeが終わります。
25時はありませんから、夜寝る前に時計を1時間遅らせるのです。
1916年から2002年まで、英国ではどういうわけかヨーロッパ大陸の国々よりもふた月分ほど夏が長かったのです。
大陸ではとっくに冬時間、標準時間(GMT±)になっていたわけですが、
英国のサンマータイムの始まりは3月だとしたら、大陸は4月
標準時間の始まりが10月末だとしたら、大陸は9月末という具合でした。
90年代は航空旅行業の仕事をしていたこともあって、
夕方になってイタリア、スペインなどヨーロッパ各国の職員と電話する前には必ず時差を考えました。
帰宅間際に電話しちゃ悪いですからね。
旅慣れないお客さんのために旅行会社の方々も大変に気を使う期間となりました。
旅程表の時刻に時差が考慮されていなくてフランフルト発の列車に乗り遅れたとか、
予約していたホテルが大量の宿泊客を捌く際に、1800ブッキングと言われるルールのために、
夕方6時以降までにチェックインしなかったお客さんを無視してオーバーブッキングさせたバルセロナのホテルの宿泊が出来なくなってしまったとか、
逆に、待ち合わせ時間よりも1時間も早く目的地に着いてしまい、パリの雨の中で一人びしょ濡れで立っていたとか、
ローマのベンチで座って待っているうちにウタタ寝をして身ぐるみ剥がされてしまったとか、
この1時間の時差の違いが生んだ悲劇の数々を見聞きしましたが、
手配になれた旅行代理店の職員は、こういう細かいことにも配慮して旅程表を拵えるのは結構大変だったな、と思い起こされます。
日本から赴任して間もない同僚たちが、時間変更に気付くことなく週末を過ごし、
月曜日の朝の会議になかなか来ないので、電話してみるとまだ寝ていたなんてこともよくありました。
米国ではDST(Daylight Saving Time)と言うそうですが、それは英国でサンマータイムが採用された主旨と同じです。
日の出ている時間は光熱費も節約出来るわけですから、明るい時間を有効に使おうというもの。
先ほどからサンマータイムと述べているのは、1948年ごろの日本でも夏時間が実施され、当時の呼称がサンマータイムだったからです。
秋刀魚のおいしくなる頃にサンマータイムが終わるので、当時の子供達には妙に感じたでしょうね。 ・・でもないか。
今後、次のサンマータイムまで、拙のブログ更新時刻もGMTの午後3時以降、つまりJSTの12時以降になります。
今度の日曜、また息子のサッカーの試合ですが、集合時刻を間違えないようにしないと。
10月27日 最高と最低の10位Best and Worst Places to Live 2006 というテレビ番組を見ました。
英国内ではどの地域が一番棲みやすいか、棲み難いかという調査。
昨年の8月にTV局チャンネル4が放送していたものが以下の拙URLで詳細が判ります。
2006年度も同じ調査結果を放送したチャンネル4、
比較項目も明確になり、自治省の提供した資料で、
犯罪、環境、ライフスタイル、教育、雇用などが評価対象となりました。
犯罪は、性犯罪、盗難、強盗、車の盗難、車からの盗難の件数からの指数。
環境は、環境汚染、交通、平均寿命についてでしたが、
寿命の指数は個人資産にも関係するので、街の住みやすさの指数としてはこれはどうかな、と思います。
ケンジントンの平均寿命が84歳というのは頷けます。スローン・スクゥエアからキングス・ロードを歩いていると、ご老体ばかりです。
昨年のベスト1位だったのが、
拙宅から車で15分のところにある隣のカウンティ域Epsom & Ewellという地区ですが、今年は8位に下がっていました。
その理由は教育の指数が下がったことでした。
また、昨年のワースト1位だったHullは10位から外れていました。
2005年度と2006年度とでは、かなり違いがあるようです。
ベスト10のURLは以下の通りです。
ワースト10のURLは以下、それぞれ見比べてみてください。 ヴィデオ付きです。
ワーストで気になるのは、マンチェスター、ノッティンガムなどいい大学があるのに、地元はyob(元来は、boyから生じた白人ティーンエィジャーの隠語)タチが夜中も徘徊し、破壊行為が目に付く荒れた地域であること。イズリントンやハックニーなどロンドンのシティから歩いても行けるような地域がまだまだまだまだまだ・・・・まだ改善の余地が残されていることです。Newham, Tower Hamletsなどはそれらの隣接地域でもありますから、イーストエンド全体がロンドン行政の財政的お荷物になっていることは否めません。
この言い方で、「牧歌は貧困に対してなんと差別的な発言をするのだろうか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。構造的な矛盾を説いているのです。貧困に対する社会福祉体制は、この国ではかなり万全に近いものでありますが、生活保護者の受け取るものは、我々の払う税金から賄われているのです。良いですか、拙の所得税は40%ですよ。他にも地方税、家屋税などの税金を払っています。大方の人間が当然の権利を要求することもなく、税金を払っているのです。一方の被保護者たちは税金を貰うばかりで、家も当てわれ、労働もせずに、タバコ税や酒税以外を払うことはないのです。まるで社会主義社会です。バカバカしいでしょ。
一方、ベストはいい気分になります。トップのウィンチェスターは現存する英国最古のパブリックスクールのある場所です。そう言うだけで由緒正しき印象になるでしょ。 同地に何度か脚を運んだことがありますが、評価項目以上に憧れを感じる美しい古都です。9世紀イングランドの首都です。浮浪者はいません。落書きも少ないし、イラつかせるyobを目にすることもありません。ただ、不動産はべらぼうに高いです。安全と精神衛生には費用が掛るのです。
で、今回も前回も共通して不思議に思ったことは、田園都市構想で作られた地域がベストの中に一切含まれていないことでした。ウェリン、レッチワース、ハムステッドなどは理想郷として、住宅地の不足した第一次大戦後の大量復員兵対策として造られた地域なんですがねえ。行ってみると、住み易そうな良い所ではあります。どこかの国のヤクザまがいで、無知無計画なデヴェロッパーが作った新興住宅地よりもずっとオーガナイズされていて、計画的で、コミュニティもしっかりしています。でも、あっさりしていて、あんまり魅力は感じないんですけどね。なんか低級ビバリーヒルズみたいなもんで。 ああ、こんな言い方、また誰かに叱られるか・・。
10月26日 モノポリー
日本に初めてこのボードゲームが導入されたのは1968年ごろのことだと思います。 正に理不尽な人生ゲームの中での「独占」こそがこのゲームの醍醐味でありますが、 頭脳を使うのではなく、手続きを学ぶゲームではないでしょうか。 飲酒の許される成人になってから一度やった時は、 ゲームに参加した男女の半数が破産して、文字通り丸裸にされるようなローカルルールを作るなど、 調子に乗りすぎた苦い経験もあるほどであります。 若き知恵とは諸刃の剣であります。
純粋な小学低学年の頃は、 アメリカ式の家の売買方式や抵当権などを覚えては、 その後宅建取得の動機となったことは言うまでもありません。
と言うのは冗談ですが、むしろアメリカの地名を覚え、どういう地域の価値が高いものか、 という意識付けが成されたと思います。 当時、横浜に住んでいましたが、一番土地代の高価なところが、 横浜相鉄駅ビルとタカマシ屋のボーダーとなるフルーツ屋の敷地でした。 小学生当時、 冬でもスイカが売られている高級果物屋の前に行っては、 「ここが一番高いんだよね」と叫んで、店のヒトに嫌な顔をされたものです。 入院していた父のところには、この店のフルーツバスケットが届けられるので、父の病に感謝するという思い違いをしていたことも恥ずかしながら懐かしい思い出であります。 因みに、拙はこの店では一度も買い物をしたことがありませんが、駅ビル内をフルーツの香りで一杯にするこの店と、この店で買い物の出来るブルジョワジーに対する憧憬を抱いたものです。未だにその憧れは叶っていませんが、観光開発される前の海外の田舎や村に訪れる機会が増えてからは、どうでもよくなりました。最近の八百屋は香りが弱くなったけど、あの店はまだ芳しい商品を扱っているのだろうか。先だってのコルシカ島の八百屋も近づいただけで甘い香りが漂っていました。
で、思い出話が長くなりましたが、 娘はモノポリー・ロンドン版を使ってロンドンの探索をすると言い始めました。 オーガナイザーはガール・ガイド、これが男性ならボーイ・スカウトと言います。 ガール・ガイドは12歳からで、それ以下の年齢はブラウニーズという組織になります。 男の子の場合は12歳未満がカブ・スカウトですね。 今でも渋谷の辺りに行くと、毎週木曜日にブラウンのユニフォームを着た英系の子供たちをたくさん見かけます。 ブラウニーズ・ユニフォームの娘と友人たちを引率していた時、 「カワイイので写真を撮らせて下さい」と言われたので、 「では、将来誘拐犯の嫌疑を掛けられても仕方ないと思って、身分証明書を見せてください」 いえ、実際に未遂事件があったものですから、そう言ったのですが、 「なんでぇ。いい気になりやがって」とカメラ青年は行ってしまわれました。でも、遠めに撮影していましたね。拙が「おい」と声を掛けると走り去りましたが、引率者としては彼奴を追うわけにも行かず・・・。 さらに前置きが長くなりましたが、 先日、娘はガール・ガイドたちに混じって、ロンドン版モノポリーに示されている地域にぞろぞろと向かったそうです。 朝8時に出かけて、夕方7時ごろ帰宅して聞いてみると、たった10箇所しか回っていません。 「9時半から5時半まで休憩の約1時間を除いても、7時間あったのに、なんで?」 「リーダーの大学生が思いつきで、行く場所を決めたから、地下鉄やバスでロンドンを横断したり、縦断したり・・」 「最初に行く順番を考えなかったの?この道順だったら、徒歩で全部一日のうちに行かれるやん。アホや」 「でも、disorganizeは私のせいじゃないよ。リーダーだよ」 「そんなリーダーを嗜(たしな)めんでどうする?」 「だって、(頭悪いのに)自信満々なんだもん」 この国のヤツの自信の背景って何なんだろうね。 やたらとプレゼンだけが上手い奴らが多くて、 ちょっと突っ込みを入れるとちゃんと答えられないことは、その点を解明するヒントになるかも。 で、残りの行ってない箇所は後日挑戦することになりました。 ロンドンの散歩は下調べが足らないとダメね。 http://www.pcworks.demon.co.uk/magazine/campaign/zzmay2001.htm 資料はたくさんあるです。
10月24日 国際婚の老後ここ数年、このことはよく考えます。
考えはじめたきっかけは仕事で日英関係史を調べていた時のこと。
当ブログでは何度も既出の元全権公使(1895年~1900年)だったアーネスト・サトウ卿、
卿の残した数々の和書簡を眺めるに、その語学力のみらず博物学や文学などの分野でも天才と言わざるを得ないのです。
末裔の方々が当ブログにもお立ち寄りいただいているとお聞きしているので、少々表現にも気を使いますが、
外交以上に学識者、研究者としての輝かしい成果は、
1945年、コロンビア大学教授、国連対日戦後処理次官として現日本国憲法の草案にも関わった英国大使館のサンソム元参事官が、
学問の巨人と謳ったほどであります。
サトウ卿は生涯独身で通されたと公式文書に載ることがありますが、
実際は武田カネさんという方と日本の民法上で言う内縁関係にあり、
公使となる以前の長い日本駐在の際には、現法政大学富士見坂の辺りに一軒家を構え、2人のお子様を育てられました。
当時の外交法、国際法、国際私法、そして明治民法からなるいくつかの制約を配慮して、武田家は日本に在住し続けましたが、
サトウ卿は本国や日英以外の第三国にはご本人一人で外交官として赴任されました。
武田家にはそんなサトウ卿からの書簡や贈り物がたくさん届けられています。
その書簡は当然「日本語」で書かれていて、ご家族の言語は日本語であったわけです。
後年、ご長男は渡米し、ご次男の久吉氏がキューガーデンなどに留学して学位を修めると、
ある程度英語が使われる書簡となりましたが、ご母堂カネ様に対しては依然として日本語の草書体の手紙を送られていたのです。
サトウ卿が英国外務省を定年退職し、デヴォンシャーで隠遁生活をされているうちも、ご家族との付き合いは書簡で続いていましたが、
やがて、サトウ卿に限界が来ます。高齢と共に日本語が書けなくなったのです。
70歳前後で出された書簡にそのようなことが書かれていました。
「もはや日本語を読み書きすることが大変に辛いので、英語で書かせてくれ」
その頃、久吉氏は、既に日本の植物学会、山岳会で最先端の学究者でしたから、英語の読み書きはなどは問題ではありませんでした。
ご母堂には翻訳して、お父上サトウ卿の手紙を読んで差し上げていました。
しかし、やがて、この手紙にも限界が来ます。
サトウ卿は孤独に亡くなりました。
家族愛を育みながら、デヴォンシャーの一角で家族に看取られることなく、1929年86歳で逝去。
このサトウ卿の生き様を見て、将来の我がことを考えずにおれません。
将来とは、「将二来ル」であります。「未ダ来ズ」の未来よりもずっと近くて、確実性の高いことであります。
サトウ卿の時代と現代とを比べるとすると、大きな違いはサトウ卿の時代にはなかった航空輸送でしょうか。
割と気楽に日英間を往復できるようになりましたが、
拠点としての家をどこに持ち、老後はどこで暮らしたいか、ということは、拙にとってかなり差し迫った重要なものになってきました。
一回り年上の人々が2年後に定年を迎え、年金局から「アナタの月額年金受給額は~ポンドです」という知らせを受けています。
拙もわずか14年後のことになります。いや、それまでに5年延びて19年後になるかもしれない。
新西蘭、豪州などは好きな国々であります。英語も通じるし、英国よりも暖かくて魅力だ、と最近までは思っていましたが、
よく考えてみると、老化してコミュニケーションが変化するとともに、外国語である英語から得られる情報量にも影響するのです。
齢46にして、既にそれを感じます。同年代の英人たちと語っていて、埋めきれないギャップを感じています。
今更埋めようとも思いませんし、むしろ日本のものがなんでも心地よく思えてきます。
例えば、目が衰えてくれば、耳で憩う時間を作りたいと思います。
拙には音楽よりも日本語の語りが何よりも心の平穏を得られるのでありますが、
英国には落語はありません。日本語の放送もありません。あっても好きなものを選べるわけではない。
今述べていることは、個人の嗜好、能力などに拠ることなので、議論の余地はないのですが、
国際婚をしている場合は、配偶者のどらかが避けて通れないことかもしれません。
関西と関東との違いでも、こういうことは起こりえることですから、
どなたも身近に、共通に感じることではないでしょうか。
かつては、英国に暮らしていれば、どんどん英語も上手くなって、英人となんら変わらずに不自由なく暮らせるようになるだろう、
と想像していました。 しかし、人間が生きるためには、・・・いや、これは拙に限ったことだけかもしれませんが、
輝かしい未来だけではなく、懐かしい過去も必要なんだな、
と気付いたのは英国に住み始めて2年ほど経った頃だったと思います。それすらも、ぼんやりとした記憶ではありますが。
10月23日 週末のフットボールなど10月21日ラグビーの試合、21対17で逆転負け。 審判が2つの大きなミスジャッジをして、逆転。誰が見ても明らかなオフサイドなのに、インターセプトした球を持って、敵選手は独走すること2回。それも中央突破だから、コンヴァージョンキックもど真ん中。負けるはずのない試合に負ける。試合後、審判が選手に謝っていたのが、印象的。まあ、練習試合だからいいけどね。
10月22日のサッカーの試合、3対2で逃げ切り。2点目は息子の今期初ゴール。前半のボール占有率は息子チームが70%以上と圧倒し、左右の攻撃が出来ていた。後半は疲れからか、ボールが真ん中に集まるばかり。後半、右に広がることはあっても、左の息子にボールが来なかっただけでなく、敵のアテンプトが10ほどで、逆に圧倒されることに。鈍足のディフェンスラインの弱さを突かれて2点献上。
この日の対戦相手は「進化論」で有名な博物学者と同じ名前D。実際にその学者が住んでいた地域名もDであり、チームはその地域のもの。息子は以前のチームで2年前に対戦したときに6対1で負けたとのこと。顔に見覚えがある選手もちらほらいたが、個人的には身体は成長していても、誰も特に上手くなっていない。組織的な動きについても言われたとおりのことが出来る程度のチーム。息子が毎年確実に目に見えて上手くなっていることを確信するのは、こうして昔対戦した相手と当たる時。拙が単なる親バカじゃないことも分かるでしょ。
この日ゴールを決めたのは有色人種ばかり。マイケルとティムは黒人で、それと半分黄色人種の息子。彼らの父親同士も仲がいい。二人ともナイジェリアの同じ邑出身だそうだが、内戦難民として英国に渡り、教育は英国で受けているため、会話は完全に英語。近所の仲良し黒人には、信心深く、教育度の高いナイジェリア出身者が多い。敵チームの名前は神を否定した学者の名前として知られているが、それが事実ではなく、学者D自身は信心と科学を別個に考えていたことを、父親達は知っている。Dは大学で神学を修めている。
さて、
この日のような接戦の場合、補欠が出られないこともある。ミッチェルが出られなかった。「君がいてくれるから、皆精一杯のプレーが出来るんだよ」と励ますも、ミッチェルは力なく "O.K "(トーンダウンした抑揚で) 彼も確実に上手くなっている選手だが、一番小柄で、やや太りぎみ、しかも脚がない。敵にその弱点を突かれると、全体の士気にも影響する。でも、ひたむきな好少年なんだよなぁ。監督ポールもこの大事な選手を言葉で必至に励まし、「今日はチャンスを与えられなくて申し訳ない」と。このチームのこういうところが好きだ。
息子のゴールはキーパーの動きを読んで、ややループの掛ったシュートでした。敵チーム父母も「あれが入っちゃしょうがない」とのこと。簡単なシュートをよく外すのに、難しいシュートは入れる、ってヤツいますよね。
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